Homebrew 経由でプログラミング用のフォントいくつかインストールしてみた
以前はRictyをインストールしていたはずですが、OSを入れなおしてからはOS標準のままにしていました。
MacVimだけは明示的に Monaco に設定しているぐらい。
Windows環境だとconsolasが好きですが、Mac環境なのでこれはパス*1。
特に不都合があるわけではないですが、気分転換も兼ねて試したことのないフォントをインストール。
Homebrew でインストール
フォントの実態は~/Library/Fonts/
にインストールされます。
リポジトリの追加(共通)
以下のリポジトリを追加すると、brew cask
でインストールできるようになる。
$ brew tap caskroom/fonts
参考:GitHub - caskroom/homebrew-fonts: Casks of fonts
Inconsolata
以前からあるやつ。名前は知らなかったが他の合成フォントの英数字部分に使われている。実は以前から意図せず使用していたみたい。
$ brew cask install font-inconsolata
日本語部分は多分デフォルトの書体が使われているはず。
Source Han Code JP(源ノ角ゴシック Code JP)
ベースはGoogleとAdobeの共同開発フォントである源ノ角ゴシック。
$ brew cask install font-source-han-code-jp
一番バランスがいいように見える。「等幅」のカテゴリに表示されないので注意。
Myrica, MyricaM
- プログラミングフォント Myrica / Estable | Myrica (ミリカ)は、フリーなプログラミング用 TrueType フォントです。
- プログラミングフォントMyricaをHomebrewでインストールする - Qiita
$ brew cask install font-myrica font-myricam
Myrica 14pt ちょっと行間がせまいかな。
Vim(Gvim) への設定
MacVim の場合は、「編集」メニューから「フォント」「フォントパネルを表示」とメニューをたどって、マウスで選択する。:set guifont
と入力すると設定すべきフォント名が表示されるので、~/.gvimrc
に追加すればいい。
以下は源ノ角ゴシック Code JPの14ポイント、スタイルはNarrowの例。
set guifont=源ノ角ゴシック\ Code\ JP\ N:h14
新しくフォントをインストールしてVimエディタから利用する。 — 名無しのvim使い
まとめ
しばらくは「源ノ角ゴシック Code JP」にしてみようと思います。 Xcode に関しては特にみづらいと思ったことはないので変更なし。
以上です。
MacPorts をアンインストールして Homebrew に戻す
Inkscapeは仮想マシンでビルドすることにしたので、MacPortsからHomebrewへ。
継続的にメンテナンスされているパッケージと、そうでないパッケージの落差が激しいので。
Homebrewも問題がないとは言わないが、Bazaarとか一年前に2.7が出ているのに2.6のままだったり、しかもPythonのバージョンとの組み合わせでバグに遭遇するとか踏んだり蹴ったり。
あとは日本語のMacPortsの情報についてのWikiがちゃんと表示されないまま放置されていたりとか*1。
ツールなりライブラリをインストールしたいのであって、issueトラッカーへのバグ報告がしたいわけじゃないので。
もちろんライブラリの共存機構やコンパイラの切り替えなどMacPortsにも長所はあります。ただ、それは私の求めているものではないいという話。
MacPorts のアンインストール
下記の公式の説明通りにすればよい。
$ sudo port -fp uninstall installed
いつも通りパスワードを訊いてくるので素直に入力。
続いて残りの関連ファイルを削除。
$ sudo rm -rf \ /opt/local \ /Applications/DarwinPorts \ /Applications/MacPorts \ /Library/LaunchDaemons/org.macports.* \ /Library/Receipts/DarwinPorts*.pkg \ /Library/Receipts/MacPorts*.pkg \ /Library/StartupItems/DarwinPortsStartup \ /Library/Tcl/darwinports1.0 \ /Library/Tcl/macports1.0 \ ~/.macports
最後に.bash_profile
などの設定ファイルをチェックする。 MacPortsをインストールする前の.bash_profile
が.bash_profile.macports-saved_<日付>_at_<時刻>
という形式のフィアイルに保存されているので比較したうえでMacPorts向けの設定を削除する。
私の環境ではファイルの末尾にコメントとともに記載されていたPATH
を設定するためのexport
で始まる行を削除しただけ。
Homebrew のインストール
数ヶ月ぶりに復帰、です。
これも公式ページのとおりに。
$ /usr/bin/ruby -e "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install)"
内部でsudo
が実行されてパスワードを聞いてくるので素直に入力。
最終的に以下のメッセージが表示されるはず。
==> Installation successful! ==> Homebrew has enabled anonymous aggregate user behaviour analytics. Read the analytics documentation (and how to opt-out) here: https://git.io/brew-analytics ==> Next steps: - Run `brew help` to get started - Further documentation: https://git.io/brew-docs
メッセージの内容通り、ユーザーの行動についての情報を収集しているそうなのでオプトアウトする。
$ brew analytics off
もしくは環境変数HOMEBREW_NO_ANALYTICS
に"1"をセット。
環境によっては/usr/local
配下に管理者権限で作成されたファイル、ディレクトリが存在する場合があるので権限を変更しておく。
$ sudo chown -R $(whoami):admin /usr/local/
追加でインストールするもの
よく使うものをインストール。
$ brew update $ brew install lv the_silver_searcher tmux git cmake p7zip hub wget bash nkf
Python
Pythonはpyenv
で切り替える。
$ brew install pyenv pyenv-virtualenv
ついでにpyenv-virtualenv
もインストールしておく。
~/.bash_profile
に下記を追加する(環境によっては~/.profile
)。
export PATH="$HOME/.pyenv/bin:$PATH" eval "$(pyenv init -)"
$ pyenv install --list
Bash の入力補完
/usr/local/etc/bash_completion.d/
配下に補完用の設定ファイルがインストールされるので、~/.bashrc
に設定を追加。
インストール済みのパッケージによって存在するもののみ読み込むようにする。
[2017/03/03 追記]
bash-completion
というパッケージを入れておかないとタブキーで入力補完を実行するたびに下記のようにエラーが出る。
-bash: _get_cword: command not found -bash: _expand: command not found
日本語の場合:
bash: _get_cword: コマンドが見つかりません bash: _expand: コマンドが見つかりません
パッケージを追加でインストール。
$ brew install bash-completion
出力されるメッセージのの内容を~/.bash_profile
もしくは~/.bashrc
に追加。
[ -f /usr/local/etc/bash_completion ] && . /usr/local/etc/bash_completion
c.f. Go 付属のcompletion使うと _get_cword: command not found
エラーになる - libqtkmz
[追記ここまで]
$ vim ~/.bashrc
source /usr/local/etc/bash_completion.d/ag.bashcomp.sh source /usr/local/etc/bash_completion.d/brew source /usr/local/etc/bash_completion.d/git-completion.bash source /usr/local/etc/bash_completion.d/git-prompt.sh source /usr/local/etc/bash_completion.d/tmux source /usr/local/etc/hub.bash_completion.sh
私の環境では~/.bash_profile
から~/.bashrc
を読み込むようにしています。RedHat系Linuxを使っていた頃の名残というか癖というか。
alias
とか環境変数周りは.bashrc
に設定するようにしています(bashの起動時に設定したいもの)。
まとめ
それぞれ一長一短あるように思いますが、
Interface 2017年3月号のTensorFlow による機械学習入門がいい感じ(もうすぐ次の号が出るけど)
あくまでも独断と偏見ですが。
Interface(インターフェース) 2017年 03 月号
- 出版社/メーカー: CQ出版
- 発売日: 2017/01/25
- メディア: 雑誌
- この商品を含むブログを見る
TensorFlowで機械学習を始めるにはイメージがしやすい内容に仕上がってると思う。
理論とか数学的な詳細はスルーして、とりあえず動かしてみる、という場合には最適。
理論とかそっちは後でオライリーの「ゼロから作るDeep Learning」を読めばいいと思う*1。
紙媒体ではなくPDFを購入しました。
Tech Village: Interface 2017年3月号 ラズパイにON!Google人工知能/Google人工知能 TensorFlow初体験ガイド【PDF版】
残念ながらこのPDF、パスワードロックがかかっていてテキストがコピーできないようです。
電子版と紙媒体版、同じ価格にする必要はないと思うんですがどうなんでしょう*2。
トラ技と違って基板の類はついてこないのでどんどん電子化してもらって問題ないはず。
概要など
第1特集がTensorFlowを使ったキュウリの等級判定。
第2特集がJupyter Notebook とDocker による TensorFlow のセットアップと基礎。
第1特集
まずキュウリは長さとか曲がり具合などにより等級が存在し、出荷時に農家が手作業で仕分けしているとのこと*3。
まず手作業で分類したキュウリに対して上下と横から見た状態の三方向から撮影して画像を用意。
この画像をグレイスケール化するなど加工したうえでニューラルネットワークをトレーニングさせて、その学習データを使ってノートパソコン上で判定処理を実行。
その後同じ判定処理をラズパイ、Google Cloud MachineLearningで実行させるまでの一部始終。
TensorFlow のチュートリアルを実行して終わりではなくて、改造した上でUIとサーボーモーター制御のサンプルを追加している。
以下、ちょっとした疑問と改善案。
- きゅうりが撮影台に載っているかどうかを人工知能にさせなくても、普通にOpenCVの物体検出(動態検出)で良いのでは
- 実際の仕分け現場では精度が8割まで低下したとのことで、原因として周囲の環境光が挙げられていた。周囲の環境光が原因だとするなら、撮影台に外部からの光を遮るようなシャッターのようなものを取り付ければいいのでは
第2特集
TensorFlow とJupyter Notebook のセットアップ済みのDocker イメージででTensorFlowセットアップして遊んでみようという記事。
Window 、Mac 、Linuxの各環境向けのPythonのセットアップ手順から解説されている。
Docker for Mac で実行してみたがちゃんと動作した。
Python はインストール済みであるものとして、Docker for Mac ( or Windows ) をインストールして下記のコマンドを実行。
$ docker run -it -p 8888:8888 -p 6006:6006 --name tf gcr.io/tensorflow/tensorflow /bin/bash
ダウンロード完了後、自動的にシェルが起動する。
初期状態でNotebookApp
という名称のディレクトリにいるのでそのままJupyter Notebookを起動する。
# jupyter notebook
コンソールに下記のメッセージとともにURLが表示されるのでブラウザのアドレスバー*4にコピーアンドペースト。
Copy/paste this URL into your browser when you connect for the first time, to login with a token:
初回だけアクセストークン付きの長いURL。2回目以降はhttp://localhost:8888
でOK。
ブラウザから接続すると特集記事のサンプルを動かせる。
[f:id:atuyosi:20170222024118p:plain]
特集記事の本文にある通り、一度コンテナを停止させた後で再度実行する場合はdocker start
コマンドでコンテナを指定して実行する。
$ docker start -I tf
停止時はdocker stop
を使う*5。
$ docker stop tf
Docker の概要と基本操作はPaizaの解説ページが綺麗にまとまっている。
Dockerのすべてが5分でわかるまとめ!(コマンド一覧付き) - paiza開発日誌
あとは実際に手を動かしていくだけ。
まとめ
一昨年ぐらいからTensorFlowに手を出そうと意識はしていたものの、今までろくに試せていなかったので最初のとっかかりとしては十分すぎる内容。
Interfaceという雑誌、組み込み機器などハード寄りのイメージの強い雑誌ですが、意外と侮れないと言う感想。
以前は技術評論社の雑誌を毎号購入していた時期がありましたが、最近は購買欲がわかない特集が多いです。その点、CQ出版のトラ技とこのInterfaceの方が興味をそそる内容の特集が多いような気がします。
別にSoftware DesignなりWeb+DB PRESSを買わないとかいうわけではないですが。
食わず嫌いなのか、あるいは「老い」というやつなのか。結構ググればそれなりにその場しのぎになるからでしょうか。
それではまた。
iOS 10/Swift3 関連本あれこれ(洋書編 .ver)
購入したものとそうでないもの、読み放題サービスで中身を眺めたもの、旧版を買ったが現行版は買わない、などいろいろ。
個人の独断と偏見によるものです。あしからず。
随時追記する予定。
目次のようなもの
- オライリー
- Packt Publishing
- Test-Driven iOS Development with Swift 3
- Swift 3 Game Development - Second Edition
- Mastering Swift 3
- Mastering Swift 3 - Linux
- Swift 3 Object Oriented Programming - Second Edition
- Swift 3 Protocol-Oriented Programming - Second Edition
- Swift 3 Functional Programming
- Swift 3 Programming Cookbook
- Swift 3 Programming for Kids
- Pragmatic Bookshelf
- Raywenderlich.com
- Big Nerd Ranch
- 所感など
オライリー
50%オフというパワーワードの前に抗う術を持ちませんでした。Deal with Day とかいうヤツ。
Learning Swift Second Edition
Learning Swift: Building Apps for Macos, Ios, and Beyond
- 作者: Jon Manning,Paris Buttfield-addison,Tim Nugent
- 出版社/メーカー: Oreilly & Associates Inc
- 発売日: 2017/04/27
- メディア: ペーパーバック
- この商品を含むブログを見る
Learning Swift 3 - O'Reilly Media
まずmacOS向けのアプリを作成し、その後でiOSアプリを作るというアプローチ。これはこれで良心的な気がする。
旧版とタイトルが紛らわしいので注意。
あと、正式タイトルが"Learning Swift"の2nd editionなのか、Learning Swift 3なのかはっきりして欲しい。Packt からも似たようなタイトルのSwift 2.x向けが存在しているという。
例によって例の如く、"Early Release" 版の時点で購入しています。
- プログラミング経験者が対象
- Swift およびObjective-Cの経験はないと仮定
- macOS/iOSの開発経験はないと家庭
- Swift にフォーカス(つまりObjective-Cの話は出てこない)
- 英語の本にしては画像多め
- iCloud連携に関してはDeveloper License が必要なので注意されたし
- 他のオライリー本より英文が平易で読み易い*1
最大の特徴は4部構成となっていること。それぞれSwift の解説(シンプルなiOSアプリ)、macOSアプリ作成、iOSアプリ作成、アプリの拡張(iOSアプリへのwatchOSアプリ追加、パフォーマンス改善)となる。
500ページぐらいなのでやや広く浅くになりがちだけどお買い得感はある。
サンプルコードなどは、以下。
iOS 10 Programming Fundamentals with Swift
iOS 10 Programming Fundamentals with Swift - O'Reilly Media
iOS 10 Programming Fundamentals with Swift: Swift, Xcode, and Cocoa Basics
- 作者: Matt Neuburg
- 出版社/メーカー: O'Reilly Media
- 発売日: 2016/09/26
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
著者はMatt Neuburg氏。
前半がSwift 3の基礎で後半はiOSの新機能中心。
Programming iOS 10
Programming iOS 10 - O'Reilly Media
iOS 10 Programming Fundamentals with Swift: Swift, Xcode, and Cocoa Basics
- 作者: Matt Neuburg
- 出版社/メーカー: O'Reilly Media
- 発売日: 2016/09/26
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
※ 正式リリースはまだ。購入済み。先は長そう。
著者はMatt Neuburg氏。Swift 3の基礎的なことは書いてないので同じ著者のもう一方を読んでくれとのこと。Objective-Cの知識もあった方が良い。
同じ著者でこのページ数を書き上げるあたりはすごいとしか言いようがない。
Packt Publishing
Mapt経由による。
Test-Driven iOS Development with Swift 3
Test-Driven iOS Development with Swift 3 | PACKT Books
200ページ程度で分量はそれほど多くない。チュートリアル系。
本文の説明に従ってテストを書く、コンパイルエラーに対処、テストを満たすコードを書く、という作業を繰り返していくとToDoアプリが完成するという内容の本。
写経していると退屈になってくるという意味ではつらい。
UIのテストの話は出てこないので注意。
Swift 3 Game Development - Second Edition
Swift 3 Game Development - Second Edition | PACKT Books
同じ著者で過去にもゲーム作成の本を書いているのでまともな内容だろうと思う。
Mastering Swift 3
Mastering Swift 3 | PACKT Books
簡単なサンプルを作ってそこからリファクタリングしながら解説する形式だったと思う(うろ覚え)。
Mastering Swift 3 - Linux
Mastering Swift 3 - Linux | PACKT Books
タイトルの通りLinux版のSwiftをターゲットにしている。珍しい。
Swift 3 Object Oriented Programming - Second Edition
Swift 3 Object Oriented Programming - Second Edition | PACKT Books
Swift 3 Protocol-Oriented Programming - Second Edition
Swift 3 Protocol-Oriented Programming - Second Edition | PACKT Books
ほとんどの掲載コードはiOS、macOS、Linux、(IBMが提供する)Webブラウザ経由で実行するSwiftで動作するらしい。
Swift 3 Functional Programming
Swift 3 Functional Programming | PACKT Books
2016年の6月に出ている、要するにDeveloper preview versionのSwift をベースに書かれている。そのため微妙に正式リリース版のSwift 3と違う部分があるかも。
Swift 3 Programming Cookbook
Swift 3 Programming Cookbook | PACKT Books
3月発売予定。Cookbookは当たり外れが大きいので目次をよく確認することを推奨。
Swift 3 Programming for Kids
Swift 3 Programming for Kids | PACKT Books
3月発売予定。子供がよろこぶようなプログラム、なのか、子供と一緒にプログラミングなのか不明。
Playgrounds で文法を学びつつサンプルアプリを仕上げるようなタイプに見える。
Pragmatic Bookshelf
Rails 関連本とかヘルシープログラマの原著を発売した出版社。
iOS 10 SDK Development
サブタイトルは"Creating iPhone and iPad Apps with Swift"。
正式発売は年明けじゃないだろうか。
iOS 8版の時は一冊全体でTwitter クライアントをブラッシュアップしながら作るという本だった。サンプルソースを見る限り前半はPlaygroud でお勉強。後半からPodCast用のクライアントを作るのかな?
いちいちXcode のプロジェクトを作る必要がないという利点はあるけど、日本語の書籍のように一冊で複数アプリの作り方を解説というスタイルを期待していると肩透かしを食らう。
iOS 8版を踏襲しているとすると、順を追って機能を追加していくスタイルでちょっとまどろっこしい。せっかく写経したコードをバッサリ削除して次のステップへ、とか進化のなぞりかえしスタイルだったはず*2。音楽再生タイプのアプリを作りたいなら役に立つかも。
クリスマス前後とか元旦に割引キャンペーンがあると思う。ただし買う気はしない。
Raywenderlich.com
ゲーム開発向けのチュートリアルで有名。
月額料金制のチュートリアルとは別に書籍も発行している。
購入したことがないのでなんとも言えないが、やや割高な印象。
日本語のレビューを見かけない……。誰かレビュー求む。
Big Nerd Ranch
今まで購入したことはないのでなんとも。
macOS向けアプリ開発についての本(通称ヒレガス本)で有名。iOSよりmacOS向けの書籍に期待したい。
iOS Programming: The Big Nerd Ranch Guide (6th Edition)
iOS Programming Guide | Big Nerd Ranch
誰かレビュー求む。
Amazon.comのレビューは好評の模様。
所感など
本を買って満足、もしくは本の内容を把握して満足するという状態になっていて非常にまずい。
イギリスのPackt はちょっと自重しろよって感じです。昨年あたりから日本の方はRとPython本がバブル気味ですが、海外もProgramming 関連本はよく売れるんでしょうか。
インプット過剰気味なのでちゃんとアプリをリリースするところまでちゃんと持っていきたい今日この頃。
それではまた。
Vine Linux 6.5 Beta 8 の感想など
鮭という魚は生まれた川を遡上するらしいですね。
まあそういう訳で久しぶりにVine Linux のベータ版を試してみました。
6.x の商用版購入したのはかなり前で、インストールした仮想マシンのデータが破損して以来、綺麗に放置してました。
そもそもLaTeX使う訳でもないし、サブマシンのつもりだったMacBook Air が結果的にメインのマシンになっていますし。
ベータ版についての情報は以下より。
Vine Linux News - Vine Linux 6.5 beta8 (final予定) を公開
開発者向けのMLを見る限り、3月上旬にリリースされそうな雰囲気だけど、開発版のMLでメンテナのお一人が離脱を宣言しているように見える。ものすごく心配。
[VineSeed:028367] Vine Linux 6.5 リリーススケジュール
3月に6.5をリリースしたとして、7.xのリリースした後で6.x系もメンテするつもりなんだろうか。そんなリソースあるとは思えないので強引にでも7.xに移行して6.xはサポート終了の方が良かったのではないですかね。
インストールしてみる
手元に未使用のマシンはないのでVirtualBoxにインストール。
ベータ版の配布サイトからダウンロードして、VirtualBoxにインストールしてみます。
$ wget http://beta.vinelinux.org/65/Vine65b8-DVD-x86_64.iso
VirtualBox へのインストール
CPUはx86_64、メモリ1GB。あとはデフォルトのまま。"Other Linux 64bit"にしておけばいい。
“Install Vine Linux"を選択した状態で"Enter"。
従来どりのインストーラ。
日本語キーボードを選ぶぐらいでパーティション分割もインストーラのデフォルトのまま。管理者アカウントと一般ユーザーのアカウントを追加するぐらい。
インストール時のカテゴリは「デスクトップ」(うろ覚え)にしたと思います*1。
”Guest Additions” についてはVirtualBox側の"Insert Guest Additions CD Image"からすんなりインストールできた。
長所
- Ubuntuの標準デスクトップより軽い
- RPM向けの
apt
が使える - 初期状態で日本語フォントの表示が(非商用フォントにしては)綺麗
- 追加設定なしで日本語入力できる
- systemd ではなくsysvinit (?)
日本語入力まわりの設定とフォントの表示の設定がチューニング済みというのは大きいと思います。商用版からsudo apt-get dist-upgrade
すればデフォルトが商用フォントになるはずです*2。
全くの余談になりますが、他のディストリビューションの場合、日本語フォントの表示まわりはPlamo Linuxの設定ファイルを参考にするのも一つの方法。こっちもかなりチューニングされてるのと、各種パッケージが新しいので。
各種パッケージなど
デスクトップは従来通り。
日本語入力はiBus + mozc。最初からきっちり設定されている。
fcitx + mozc のような、英語配列用の設定を除去する作業は不要。
$ uname -a Linux localhost.localdomain 4.4.49-1vl6 #1 SMP Sat Feb 18 02:12:32 JST 2017 x86_64 x86_64 x86_64 GNU/Linux
- Ruby 1.8.7
- Python 2.6.6
- gcc 4.9.3
- Vim 7.4
- Emacs 23.3.1
- glibc 2.23
- LibreOffice 5.2
- Inkscape 0.48.5
- PHP 5.5.36
Ruby のバージョンを見て一瞬、インストールディスクを取り違えたかと思った。
$ cat /etc/vine-release Vine Linux 6.5 (Poupille)
Pythonはともかく、さすがにRubyは 2.x にして欲しいところ。なお、Pythonはpython3
パッケージが提供されているようです。
rbenv
なりDocker でどうにでもなるけどpyenv
と両方入れるとシェルの起動時にもたつくのでつらい。
とは思ったものの、apt search docker
してもDockerのパッケージがヒットしない?
ニューサイトにリリース告知が掲載された時に主要コンポーネントのバージョンを見てドン引きされそう……。
所感など
最初に遭遇したLinux (Vine Linux 2.1.5の頃)なのでなんだかんだで思い入れはあります。
アスキーのLinuxマガジンが健在だった頃ははかなりユーザーがいたはずなのですが、最近は検索してもサーバー構築事例を見かけなくなりました。
他のディストリビューションの日本語環境もかなり充実しているのと、サーバー用途なら特に日本語固有の問題は起きないから昔ほどの優位性はないように思います。
エラーメッセージでググった時にヒットするのは英語のページがほとんどで海外のユーザーの多い方ディストリビューションの方が困った時に圧倒的に楽……。
また、リリースサイクルが不安定なのはマーケティングの面からかなりマイナスだと思います。リリースのたびに雑誌やニュースサイトで取り上げられるFedoraやUbuntuと比較すると認知度が段違い。
新しいパッケージを試したいならArch Linux、安定志向ならDebian系、企業ユーザーならRHELかCentOSあたりが定番なので、何か特殊なニーズを掴まないと厳しい。
もう以前のように雑誌で特集が組まれたり解説本が発売される確率は低そうです。ちょっと寂しい感じがします。
まとめ
Vine Linux らしいというか、いつも通り手堅く仕上がっていると思います。Ubuntuの標準フレーバーより確実に軽快に動作します。
ただ、どうしても一般ユーザーへのアピールポイントに乏しいという印象です。Ubuntu の日本語Remixのような競合が存在する中であえてVine にするかと言われると厳しいと思いました。セキュリティ修正パッケージの提供が遅いという悪評が定着しているようなのでLANの外でサーバー用途に使うのは流石に不安。
元祖国産ディストリビューションとして頑張って欲しいとは思うけど、Plamo Linuxの方がセキュリティ修正パッケージの提供は頑張っているように見える。
早いところ 7.x のリリースして巻き返して欲しいと思います。
3月のOSC Tokyoに6.5が間に合うと(マーケティング的に)何かと都合が良いと思うんですが、どうなんでしょう。
それではまた。