京都大学の変人講座(第1回)に行ってきた話
変人講座という名称の京都大学の公開講座(一般参加OKのやつ)に参加してきました。
イベントの開催通知をTwitterで見たのが先週末(金曜日だったかなあ?)で、とりあえず申し込めたので行ってきた。
撮影禁止だったので画像とかそういうのはナシです。あしからず。
決して決して*1変人養成講座ではないので安心してください。
ゲストの京大教授が用意したプレゼン資料を肴にインタビュアー(越前屋俵太)と話を展開する、という形式。
実際の講座の様子は後日Youtubeで公開されるとのこと。
第一回の公演テーマは「真核生物大進化とオルガネラ」。
内容は生物学の話で、ざっくりいうと、細胞の分類から生物の進化の系統樹(単細胞生物の話がメイン)の話と進化の過程でミトコンドリア(公演テーマであるオルガネラのひとつ)が細胞に取り込まれた話とか。
真核細胞生物と他の生物の比較、進化系統樹の話に始まって、進化の過程で光合成に必要な葉緑体を持つにもかかわらず光合成を放棄した生物の話で終わる。光合成を放棄したおかげで酸素なし(つまり他の生命が生きられないようなニッチな環境)で生存できる変わり者の紹介で終わる。
途中から時間の都合で駆け足で一気にまとめのスライドを説明して質疑応答という少し残念な展開。
最後のまとめがかなり秀逸で、
- 人間はなんでも分類したがる(けど正確にはできない。なぜなら全容がまだ未解明だから当然失敗する)
- 変わっていること(=ニッチな環境への適応)をネガティブに捉える必要はない
という感じでうまいこと変わり者を肯定するまとめで終了。 細かいところはうろ覚えなのでそのうち公開される動画を参照されたし。
(残り時間の関係で途中でさらっと言及しただけだったが)オルガネラというのはミトコンドリアとか葉緑体のような別の生命だったものが別の細胞に取り込まれたもののことらしい。
c.f. 細胞小器官 - Wikipedia
高専出身で生物の授業を受けていない*2人間でもどうにか理解できる内容でなかなか面白かった。
京大クラスの一流の研究者の話というのはやはり聞いていて面白いし、その分野に興味が湧くパターンが多い気がする。
ゲストの神川氏(総合人間学部助教)の「決して決して〜という訳ではない」というフレーズがすごく様になっていて印象的だった*3。
某大学に非常勤講師として来ていた京都大学の先生を思い出した。懐かしい。
一応、気になった点を挙げておく。
- 座っていた座席の位置の関係で越前屋俵太氏の表情しか見えなかったのが残念
- 時間配分が……
- 部外者にも質疑応答のチャンスがあると良かったような*4
- 冒頭の総長(ともうお一方)の挨拶が聞き取りにくかった*5
時間配分はともかく良い公開講座だったと思う。次回も都合がつけば参加したい。
- 作者: 林周二
- 出版社/メーカー: 東京図書
- 発売日: 2004/09
- メディア: 単行本
- 購入: 7人 クリック: 107回
- この商品を含むブログ (24件) を見る
- 作者: 佐藤雅昭
- 出版社/メーカー: メディカルレビュー社
- 発売日: 2016/07/08
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (7件) を見る
今月のお買い物(2017年4月)
今月もお買い物(通販)の振り返り。
本を読み終わるはしから次を購入しているのはいかがなものかと思いつつも新しい本を買っている今日この頃*1。
本
『DVD&CD付 日本人のための英語発音完全教本』
- 作者: 竹内真生子
- 出版社/メーカー: アスク
- 発売日: 2012/04/28
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 2人 クリック: 6回
- この商品を含むブログ (6件) を見る
また英語の発音関係の本。毒を食らわば皿まで、って感じですね。
出版社ページ:http://ask-books.com/hatsuon/index.html
これは非常に良い本。何より情報量が多いし、紙の手触りもいい。
細かい発音の違いをしっかり説明している。
息の出し方の違いからカラーイラストで説明しつつ、どう鍛えればいいかのエクササイズまで掲載されている。
Amazonでのランキングは他の本より低いけど、細かい違いを説明しているという点ではこれがベストだと思う。
著者の独自研究の成果に基づいて解説しているのでその点は意見が分かれるかもしれない。「共鳴スポット」、「声のベクトル」というのは他の発音の本には登場しない概念を用いて説明しているのが特徴。それと「あくびの喉」とか「舌を後ろに引く」といった説明も結構ある。
逆に口の形にはあまりうるさく書いていない。この点も『英語の発音が正しくなる本』とは対照的*2。
とりあえず記載されている三ヶ月コースの順序で1日三十分をめどにDVDを見ながら発音の練習をしているところ。あえてイギリス発音の方を一通りやってからアメリカ発音の方をどうするか判断したいと思う。
電子書籍
順調に積み上がっております、論理的な意味で。
『入門Python 3』
- 作者: Bill Lubanovic,斎藤康毅,長尾高弘
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2015/12/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (3件) を見る
オライリージャパンのサイトから電子版を購入。リファレンスとして手元に置いとこうかな、と。
『Swift 3 Protocol-Oriented Programming - Second Edition』
Swift 3 Protocol-Oriented Programming - Second Edition
- 作者: Jon Hoffman
- 出版社/メーカー: Packt Publishing
- 発売日: 2016/11/28
- メディア: ペーパーバック
- この商品を含むブログを見る
- Swift 3 Protocol-Oriented Programming - Second Edition | PACKT Books
- GitHub - PacktPublishing/Swift-3-Protocol-Oriented-Programming-Second-Edition: Code repository for Swift 3 Protocol Oriented Programming Second Edition by Packt
アンケートに回答したらクーポンコードをもらえたので出版社の方の販売サイトからコストゼロで確保。
時間があれば読むのかなあ、コレ。
App
物書堂さんの辞書アプリを割引キャンペーン(〜4/24まで)で購入。どっちも使い勝手が良い。
こういう使い勝手のいいアプリを作れるようになりたいものです。
『コウビルド英英辞典(米語版)第2版』
レスポンスが軽快で非常にいい。特に検索機能が素晴らしい。
『漢辞海 第三版』
漢字の字形を確認したい時がたまにあるので第四版のアプリがリリースされたら購入しようとと以前から思っていた。
ちょうど割引価格だし思い切って購入。新バージョンは売れ行き次第という可能性もないとは限らないので。
髙(U+9AD9 : 梯子高)などの異体字のコードポイントが未記載の箇所があるのは惜しいところ*3。
ネットの辞書サイトで十分なケースがほとんどだけど、作業中にブラウザに切り替えると注意が他のことに向いてしまったりするのでアプリとして持っている方が都合がいい*4。
サプリ・食品
『パスタ』
【Amazon.co.jp限定】はごろも ポポロスパ7分 5kg 1.6mm
- 出版社/メーカー: はごろもフーズ
- メディア: 食品&飲料
- この商品を含むブログを見る
主食を米から移行中。というか炭水化物の摂取量を少しずつ減らす方針。
麺を半分にへし折ってフライパンで茹でるようにすれば光熱費を減らせるよねってことで絶賛移行中。
パスタソースは近所のスーパーで安売りされているものを適当にチョイス。
栄養バランスはともかく食費の節約にはかなり効いてる。
白なた豆のサプリ
- 出版社/メーカー: 山本漢方製薬
- 発売日: 2007/04/09
- メディア: ヘルスケア&ケア用品
- 購入: 1人 クリック: 9回
- この商品を含むブログ (2件) を見る
なた豆に含まれる成分が鼻炎の改善に良いという説を耳にしたので。
滲出性中耳炎の根本的な治療のために、持病の鼻炎の方からなんとかしましょうという作戦です。
なた豆茶でもいいらしいですが、これまでに液体による体質改善はうまくいった試しがないのでエキスを錠剤にしたものを購入しました。
今の所、鼻づまりの改善に効果があるような気がする、というレベル。
山本漢方の商品なので中国産原料のはずです。その辺を機にするなら国産のなた豆茶を濃いめに入れて飲めばいいかと思います。
ココア粉末
- 出版社/メーカー: 森永製菓
- メディア: 食品&飲料
- この商品を含むブログを見る
なんか値上がりしてる?
カフェインの少ない飲み物ということで。
せっかくなのでココアに生姜を入れるというチャレンジングな飲料にトライしてみましたが、普通に不味くて微妙な味だったことを報告しておきます。
生姜は味噌汁とか豚汁に入れるのがいいと思います。ココアに生姜はナンセンス。
オリゴ糖
- 出版社/メーカー: ユウキ製薬
- メディア: ヘルスケア&ケア用品
- 購入: 3人 クリック: 20回
- この商品を含むブログ (2件) を見る
ヨーグルトかココアに入れています。便通に効果はあるような気がしている。
そのほか
素振り用木刀
肩こりには素振りが効く?オタクなら家に木刀くらいあるし大丈夫でしょ - Togetterまとめ
【前腕強化アイテム】フリセンマグナム(素振・腕力強化・握力アップ・筋トレ・ストレス解消などに最適)
- 出版社/メーカー: 東山堂
- メディア: その他
- この商品を含むブログを見る
普通の木刀は家の中で素振りには使えないが、これは全長が短いので(平均身長レベルであれば)屋内で使える。
剣道未経験だけど肩こり対策として購入。割と効いていると思う。
高専の体育で剣道は2、3回あったような気もするが記憶にない。柔道はやったのは記憶にある。
木製ながら重さ約1キロなので結構腕に来る。
なお、柄の長いフライパンやすりこぎの長いやつ、もしくはパイプに砂を詰めたりすれば代用できるような気もする*5。
価格が妥当かどうかはちょっと微妙だけどそれは「続けられるかどうか」次第。
まとめ
今月もやっぱりインプット過剰。英語の本を月に1冊読もうと思っていたけど全然進まず。
連休中に頑張って買い込んだ本を読みたい。 あと来月こそ半田付け工作。
まあこんな感じ。
[2017/07/01] 大人の事情で一部修正。
昔から「なんか偉そう」と言われて不思議だったが謎が解けた……
以前からよく礼儀正しいけど「なんか偉そう」と言われる(陰口を叩かれたり)ことがよくあった*1。
何が悪いのか具体的に誰も教えてくれないのでどうしようもないので放置しましたがようやく理解にいたった*2。
これまでの私の仮説は、「断定口調が多いせい」というもの。
自分の両親のしゃべり方からして断定口調か命令形。子供は親の会話を通して言語を身につけるので必然的に親のしゃべり方をコピーしてしまう。
そのせいで自分も他人と会話する際に無意識に断定口調多めの会話スタイルになる……結果的に「偉そう」という悪印象を持たれる*3。
たまたま英語の発音についての本を読んでいたところ、下記のくだりを見つけた。
声が低いと、えらそうで、特に女性はかわいくないといった、男尊女卑の風潮から、高学歴の女性でも高い声をあえて出すような傾向がずっとありました。今でも、その名残があり、外国人には奇異に感じられるようです。
男尊女卑についてどうこう言いたいのではなくて、声が低いと偉そうというのを初めて知っったという話。
(英語の時はともかく)日本人相手の時は高めの声を出す練習しろという話なんだろう。
なんというか、遺伝による不利益を努力でカバーしなさいとか理不尽そのもの。
みんな農業やってた時代は問題なかったんだろうと思う。……偉そうにしていても文句を言われない職業を探すか。背が高いと声が低いケースが多いらしいので平均身長の高い国を目指すか。
少なくとも悪印象を持たれたくない相手にはしゃべり方と声のトーンに気をつける方向で。
おしまい。
今月のお買い物(2017年3月)
ちょっと花粉症気味な今日この頃。
消耗品がプライム会員専用になっていたのでカッとなってAmazonバントリーを利用してみました。 どう見てもダンボールの厚みが異常です。
電子書籍
『[改訂第7版]LaTeX2e 美文書作成入門』
Gihyo.jp から電子書籍版(pdf)を購入。
Amazon: [改訂第7版]LaTeX2ε美文書作成入門
半ばお布施に近い感じ。一応購入の動機としては、巻末付録FのAdobe 1-5 全グリフ一覧が目当て(主にOCR的な意味で)。
コンピューター関連の本としては非常に読みやすい本。
『The Sketch Handbook』
https://www.smashingmagazine.com/sketch-handbook/www.smashingmagazine.com
英語のSketchの解説書。販売開始時点では電子版は$10だったはずだが、迷っているうちに値下げ期間が終了してしまった。
約$15で為替レートの関係とPayPalの手数料で約1700円。
まだ最初の数ページしか読めてませんが、ボリューム的には非常に良いです。
有料の動画チュートリアル(英語)よりははるかにいい。今の耳の状態だと英語で説明されてもほとんど聞き取れないので活字の方がありがたい*1。
一応、無料の動画チュートリアルで字幕を表示できるものが存在する。どっちにしろ英語な訳で。
昨年5月にSketch のライセンス購入してアイコン作成とスクリーショットの加工ぐらいしか使っていないのでどうにかしたい今日この頃。
書籍・雑誌
『インターフェース 2017年5月号』
Interface(インターフェース) 2017年 05 月号
- 出版社/メーカー: CQ出版
- 発売日: 2017/03/25
- メディア: 雑誌
- この商品を含むブログを見る
電子版ではなく紙の方。CDが付録についている関係で。
とりあえずキープしておくかという感じで買いました。
3月号(電子版)を買ったが4月号は買っていないので連載記事が歯抜けになっていてで悩ましいところ。買えば済むけど別にUSB-Cの電気的な詳細知りたい訳じゃないし。
特集記事と付録のCD-ROMはOpenCV 2.2 (3.2でも2.4でもない!!)による画像処理のサンプルと解説。過去記事の焼き直し感が滲み出ている。
画像処理のアルゴリズムの本は多数あるが、実際のソースコードは載ってない。一方、画像処理がテーマのプログラミングの本はOpenCVを使わないサンプル中心。
上記を踏まえるとお、OpenCV入門の最初のとっかかりとしてはいいのかなあ?
よりにもよってOpenCV 2.2で来るか、という感じがする。OpenCV 3.x C言語インタフェースがメンテナンス対象から外れているとのことなので、OpenCV 2.x なのは理解できるのだけど。
連載記事関連のファイルダウンロード:Interface download
なお、CD-ROM収録されている内容はダウンロードできないので電子版購入予定の場合は注意。
『画像処理とパターン認識入門』
画像処理とパターン認識入門 - 基礎からVC#/VC++ .NETによるプロジェクト作成まで
- 作者: 酒井幸市
- 出版社/メーカー: 森北出版
- 発売日: 2006/12/22
- メディア: 大型本
- 購入: 1人 クリック: 85回
- この商品を含むブログ (9件) を見る
中古で購入。C++ or C# なのでスルーしていたのだが、アルゴリズムと解説部分だけでも読んでみる価値はありそうってことで購入。とりあえず確保しておけ的な。
同じ著者のよく似たテーマの本と比較すると基礎的な内容に重点を置いている印象。
『マルチメディアビギナーズテキスト 第2版』
- 作者: 松本紳,小高和己
- 出版社/メーカー: 東京電機大学出版局
- 発売日: 2001/04
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
これも中古で購入。 2001年第2版発行。 購入したのは第2版の4刷(2007年)。
第3章に20ページほどOCR(光学文字認識)について解説があるのをGoogle Books で発見したので確保。
いかにも大学の「マルチメディア論」とかそんな感じの名前の講義の教科書になりそうな雰囲気の本だが、意外なことに音声や画像をコンピューターで処理するための要素技術と歴史を解説している内容。
Google Books で一部の内容が読めるので興味があれば。
パターン認識の本は新しいのが出ているし研究も継続しているんだろうけど「文字認識」単体をテーマにしているのは1970年代、1980年代の本ぐらいなので貴重。
『フォニックスってなんですか? 発音確認 エクササイズ用CD付』
フォニックスってなんですか? 発音確認 エクササイズ用CD付
- 作者: 松香洋子,及川友枝,堀その子
- 出版社/メーカー: mpi
- 発売日: 2008/09/20
- メディア: ペーパーバック
- 購入: 10人 クリック: 59回
- この商品を含むブログ (2件) を見る
発音記号とアルファベットの対応関係を習得するのがテーマの本。ただし、個別の発音記号の解説は詳しくない。
演習問題あり(回答は末尾のページに記載)。
『このアルファベットはこの発音(及び発音記号)、こういうアルファベットの並び(綴り)の時はこの発音、変化の規則はこうですよ』、というスタイル。
他の発音をテーマにした本を1冊事前に読んでおくか、指導者のフォローが必要だという印象。
内容はともかく、ページ数が少ないのでコストパフォーマンス的にはイマイチ。
英語の発音をテーマにした本の多くは綴りと発音の関係を説明せいているケースが多いので余計にコスパが悪い印象。
例えば後述の、『世界一わかりやすい 英語の発音の授業』。
『世界の非ネイティブエリートがやっている英語勉強法』
- 作者: 斉藤淳
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/中経出版
- 発売日: 2014/03/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (14件) を見る
本屋で通常版を買ってからAmazonで文庫版の存在に気づいたという悲しいパターン。
文庫版(Kindleもあり):世界の非ネイティブエリートがやっている英語勉強法 (中経の文庫)
内容的は良さそうだったから買ったのに……ひどいよ。
文庫版があるなら買う前に教えて欲しいよね、リアル書店さんよ。
Amazonのレビューどおり、ほとんど抽象論。やはりAmazonレビューのチェックもしてから買うべきだったかな。
一応、p.119の"can"と"could"の違いの説明など有益な部分もいくつかあったので全く無駄という感じではなかった。
英語教材のガイド本としては優秀。残念なことに紹介されている本やDVDが絶版になっていて入手しづらいものがある。
各セクションの見出しの黄色背景など装丁・組版は好印象。
『CD付 世界一わかりやすい 英語の発音の授業』
- 作者: 関正生
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/中経出版
- 発売日: 2009/09/10
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (1件) を見る
なかなか良い。ある程度発音記号を勉強したことがあるなら非常に有益。
「どうしてこうなるのか」という理由であるとか、歴史的経緯が説明されている箇所もある。
DVD&CDでマスター 英語の発音が正しくなる本というDVD付きの本もなかなか良いのだが、こちらは「どうして」とか似た発音の区別の説明がイマイチ。
その点、こっちの本は予備校の先生だけあって説明が合理的。
装丁は青と黒の2色刷り。紙の質感がいい。
『Swift Macアプリ開発入門―次世代iOS、macOSプログラマーのための』
Swift Macアプリ開発入門―次世代iOS、macOSプログラマーのための
- 作者: 中山茂
- 出版社/メーカー: カットシステム
- 発売日: 2017/02/01
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
とりあえず確保しておいた。
大学の先生が書いた本。ソースコードをダウンロードするためのURLが袋とじだったり、質問への対応は有償と書いてあったり上から目線。
他のSwift解説本がIOSをターゲットにしているのに対して、macOS向けとなっているのが特徴。
そういう点では有意義なので購入。
[2017/04/05 追記]
色々と微妙。古いXcode 向けに書いたものを最低限手直ししたっぽい。
表紙が微妙なんでちょっとどうかと思ったけど最初の1章時点で地雷臭がしてる。
久々にハズレを引いたか。
正誤訂正ページみたいなのもないし……。
ガジェット?
『歌うキーボード ポケット・ミク (学研ムック 大人の科学マガジンシリーズ)』
歌うキーボード ポケット・ミク (学研ムック 大人の科学マガジンシリーズ)
- 作者: 大人の科学マガジン編集部
- 出版社/メーカー: 学研プラス
- 発売日: 2014/04/03
- メディア: ムック
- この商品を含むブログ (24件) を見る
本屋に置いたらしれっと置いてあった謎のアウトレット品。お値段は(ミクだけに)スリーナイン?
「中身は新品同様」と書いてあったのでとりあえず入手*2。
ある時に買わないと手に入らないだろうってことで。
そのほか
Amzon パントリーでパスタとかインスタントラーメンを買ったりとか。
風邪気味の時に飲んだ葛根湯はたぶん効果があったと思われる。
久々にユニクロ()で衣類を購入するなど。
年に2回ほど訪れる英語勉強がMyブームな月でした。
結局今月も半田付け工作できず。……もう5月に先送りしよう。
買っただけでほとんど読めていない大物が2冊。洋書が1冊。
雑誌もこれから。先は長い…。
今月も平常運転だったようです。
それでは。
macOS でPDF分割(コマンドライン編)
以前はpdftk というツールがHomebrew 経由で簡単にインストールできたみたいだが、現在はインストールできない。
開発元のサイト自体は存在しているし、Windows用のバイナリは配布されている。
多分、GCCがJavaのサポートを外したとか、諸事情が重なったんだろうと思う。
代替手段としてMuPDFというのを試してみる。
インストール
Homebrew はセットアップ済みという前提。MuPDFの本体は特に用はないのでスルーする。
$ brew install mupdf-tools
コマンド一発。
使い方
mutool
コマンドに続けてサブコマンドと引数を指定する形式。詳細はman mutool
で確認のこと。
mutool サブコマンド 入力PDF
サブコマンドによってオプションと引数の形式は異なる。
mutool command man page - mupdf | ManKier
対応している入力ファイルフォーマット
マニュアルページより。
PDFとXPSは理解できるがが他はPDFリーダーの仕事かと言われると疑問。便利なのはいいことだけど不思議。
対応している出力ファイルフォーマット
マニュアルページより。
- 画像ファイル系(pbm、pgm、ppm、pam,、png、tga、pwg、pcl、ps)
- ベクトル形式のフォーマット(SVG、PDF、 XML (debug trace)
- 構造家テキスト系(plain text、HTML、structured text (as xml))
知らないファイル形式がいくつかあるが、使わないのでスルーする。
きになる場合は、Wikipedia を参照(特に末尾の表)。
サブコマンドの一覧
サブコマンドは以下のとおり。一部のサブコマンドを除き、カンマ区切り or ハイフンでのページ範囲指定可能。
- draw : PDF を1ページずつ画像に変換
- clean : 壊れたPDFの修復、画像データの圧縮・展開、不要なページの除去
- extract : PDFに含まれる画像データやフォントを取り出す
- info : PDFに含まれるリソースの情報を表示する
- create : “Special comments” を含むテキストファイルから新しいPDFを作成する
- pages : PDF内のページについてサイズや方向などの情報を表示する
- poster : PDFの各ページをM x N のタイル上に分割する(名前の通り学会のポスター発表用?)
- show : PDFに埋め込まれたデータを出力する
- run : 引数に指定されたJavascript を実行する
- convert : PDFから他形式に変換(EPUBなど)
- merge : 複数のPDFを結合して新しいPDFファイルを作成する
具体例
全ての機能を試すのはしんどいので必要なやつだけ。
特定ページを抜き取る
サブコマンドの使い分けがはっきりしないが、1ページ1ファイルで画像化したいならmutool draw
、一つのファイルにしたいならmutool clean
か。
指定したページを1ページずつ画像として出力
入力PDFから特定のページを画像として出力する場合はdraw
サブコマンドを使う。出力ファイルが複数になる場合は"%d"形式で連番の数字フォーマトをコントロールできる。
実行例:
$ mutool draw -o page%d.png input.pdf 1,2,3
以下のように1ページ1ファイルで出力される。
$ ls *.png page1.png page2.png page3.png
ビットマップ系の画像データにする場合は日本語のPDFでも動作する。ただし、下記のような警告が表示される。
warning: not building glyph bbox table for font 'IQKVNB+HiraMinProN-W3' with 22921 glyphs
出力ファイル形式をPDFにした場合は1つのファイルに出力される。この場合、日本語フォントの埋め込まれたPDFでは上手くいかない。
特定のページだけを抜き出して新しいPDFを作成
mutool clean
に続けて「入力ファイル名」、「出力ファイル名」、「ページ範囲」を指定する形式。細かいオプションはマニュアル参照。
実行例:
$ mutool clean input.pdf output.pdf 1,2,3
特にオプションを指定しない限り日本語のフォントが埋め込まれていても問題ない。
まとめ
他の機能も機会があれば説明を追加するかも。
とりあえずここまで。