Kindle Unlimitedで読んだ本と簡単な書評(2016年8月後半)

9月に入るとコンテンツ数が大きく減少しそうな気配です。課金前に一旦登録解除もありな気がする今日この頃。3ヶ月分くらいは元を取った気がしますが……。

a244.hateblo.jp

前回に引き続きKindle Unlimited で読んだ(または途中で放棄した)コンテンツの紹介と簡単な書評。途中放棄したコンテンツも結構あります。

[2016/09/06 追記] 本のタイトルを見出しにしている箇所は二重かっこをつけるように修正しました。

ビジネス書

『日本が世界一「貧しい」国である件について』

日本が世界一「貧しい」国である件について

日本が世界一「貧しい」国である件について

海外在住の著者による世界労働事情というか文化比較というか。ざっくり言うと海外との比較を通じて受動的な日本の風潮を批判しつつ、海外就職を勧めている本。

女性にしては表現がやや汚い。イギリスのロックバンドに影響されていますと言わんばかり。

4章は大爆笑。著者のキャラが崩壊気味。

気になる点としては異様にドイツに否定的なところ。2013年の本だからでしょうか、最近、IT系でドイツが注目されているという噂と一致しない。

あとは「社会人」、「世間」という日本語に否定的な見解が書かれています。この点は同意です。

『金がないなら頭を使え 頭がないなら手を動かせ』

著者のブログから記事をピックアップしてまとめた本。いわゆるマーケティングのためのWebサイト運営のノウハウからビジネスのアイディアまで諸々。 テレビとネットの溝、紙の書籍と電子書籍の関係などキャズムについての考察は非常に参考になった。

ネット関係で何かやろうと思っている人は一度読んでおいて損はない。

本の要旨から外れてしまうが、Patagonia がシーシェパードに資金援助してたというのはショック。

環境保護云々は抜きにして製品の出来が良くて気に入っていたのに……。

『座右のニーチェ

齋藤孝さんの座右の〇〇シリーズのうちの一つ。同じシリーズもKindle Unlimited の対象になっています(後述)。

このシリーズのすごいところは、紹介されている偉人の言葉に感銘を受けるだけでなく、原著を読もうというエネルギーを分けてくれるところです。

他のニーチェ著作や関連本を読みたくなりました。

この記事を書いている時点では、超訳ニーチェの言葉という本もKindle Unlimited の対象になっています。

難点を挙げるとするなら、著者の好きな文章や映画を自画自賛のごとく賛美する文章が山盛りというところでしょうか。

書く側の自由なんですが。

『夢をかなえるゾウ』

夢をかなえるゾウ

夢をかなえるゾウ

小説じたての自己啓発書。かなり有名で前から読みたかったので読んでみた。

率直に申し上げて、関西弁で上から目線は苦痛でした。

なんというかその、キャラづくりのための関西弁って嫌いなんです。上手く表現できませんが、首都圏から見た大阪人のイメージが透けて見えるというか。大阪=関西弁=お笑い、みたいな構図が受け付けないです。著者の意図は知りませんが、おもしろ系キャラすなわち大阪、ゆえに関西弁をしゃべらせる、という思考展開なんでしょうか?

京都や神戸の住人からすると、関西まとめて十把一絡げみたいな感じてしまってイラっとくるだけかもしれませんが。

残念ながら真ん中あたりで戦線離脱しました。合わない人には全然合わないと思われます。なお、続編もあります。

『ファーストクラスに乗る人が大切にする51の習慣』

ファーストクラスに乗る人が大切にする51の習慣

ファーストクラスに乗る人が大切にする51の習慣

元・キャビンアテンダントの方から見た乗客の立ち居振る舞いと、どのような振る舞いが相手にどういう印象を与えるかの解説本。

ファーストクラス、ビジネスクラス、エコノミークラスの比較など。また、キャビンアテンダントならではの豆知識が面白い。

キャビンアテンダントって想像以上に面倒くさい仕事だったのか、というのが最初の感想。仕事のストレスやばそうな感じ。

人間としての立ち振る舞いが相手にどういう印象を与えるかという点で非常に勉強になりました。それと同時にファーストクラスに乗ってみたいと思う反面、 ユーモアと気配りを期待されるとなると気がひけてしまいますね。

靴磨きとか身だしなみはいいとしても。お金払って気配りを要求期待されるならビジネスかエコノミーで耳栓して耐える方がいいような。

『汗をかかずにトップを奪え!』

「頭のいい中高年」の考え方が垣間見える。若いサラリーマン向けのサバイバルガイド。

一言でいうと総論賛成各論反対かな。

なるほどと思う箇所もあるけど、所々このおっさんアホなの?って感じのところがある。一例を挙げると、

一方、こちらは完全な農耕民族だ。自然を相手にする農耕に休みはない。

農閑期というものがあります。また、雪国は冬場はどうしようもないですが…。そして日本の稲作は弥生時代から。労働自体から抜け出そうという発想がないのが致命的な欠陥に見える。

まあサラリーマン向けのヒントは満載ですが、不労所得への道とかではないです……。

『やりたいことをやれ』

やりたいことをやれ

やりたいことをやれ

本田宗一郎さんのエッセイ集。それぞれのトピックは短いので拾い読みする感じ。ちょっと説教くさい。途中でギブアップ…。

また機会があれば読む。

政治・経済

『日本とフランス 二つの民主主義』

ヨーロッパとアメリカ、そして日本の民主主義を比較することで、民主主義の本質を明らかにする名著。ただ発売された時期が古い*1ために取り上げられている話題が古く今の社会情勢とは合わない。

あえて言うなら、日本の民主主義の不幸な生い立ちがよくわかる本。今までの民主主義は何のための戦いだったのかという観点で論じている。

(カナダはともかく)アメリカが宗教の影響力の強さという特殊な事情を抱えているという観点は新鮮。

いままでなぜか市民団体の類に嫌悪感があったが、この本のおかげでその理由を理解できた。市民団体(およびその指導者)の影響力を認めるということは、選挙で選ばれているわけでもない一部の人間が特権を認めることになりかねない。その点だけでも貴重な気づき。

カルトまがいの市民運動ではなく、選挙への立候補などのプロセスが優先されるほうが民主的ではないかな。

技術系

『iOS8開発テクニック集 Xcode6編』

iOS8開発テクニック集 Xcode6編

iOS8開発テクニック集 Xcode6編

Xcode 6が対象(つまり2年前)ではあるが、もうすぐリリースされるであろうXcode 8でもほとんど通用する。

知識としては以前から知っている部分も結構あるけど、使いこなせていない部分が大多数なのでこういう本は非常に助かる。

『ゲームで学ぶJavaScript入門』

ゲームで学ぶJavaScript入門 HTML5&CSSも身につく!

ゲームで学ぶJavaScript入門 HTML5&CSSも身につく!

※リフロー版ただし既にKindle Unlimitedの対象外

残念ながら開始一週間でKindle Unlimitedの対象外に……。とりあえずキープしていたものをどうにか読みました。

サンプルプログラムのダウンロードはインプレスのユーザー登録が必要です(めんどくさい)。個別のプログラムは想像以上に少ない行数で実現されていてすごい。

使用されている画像素材、サンプルともに自由に使えないので本書のコードを流用して何かを作ったりはできないので注意。

内容は悪くないのに……。

ノウハウ系

『翻訳で稼ぐ!』

どのカテゴリに入れるか迷いましたがとりあえずノウハウ系扱いで。 英語講師から翻訳者にジョブチェンジした方による体験談とアドバイスなど。

作業環境のマシンについても書かれているが、意外にハイスペック。

MacBook仕事術!』

MacBook仕事術!

MacBook仕事術!

特に目新しいものはない。とりあえず紹介されているソフトのうち、 Clipy - Clipboard extension app for Mac OS X というツールを導入。システムの安定性に響かないかしばらく様子見。

『接続語を使えば、誰でも書ける 〈型〉で書く文章論』

接続語を使えば、誰でも書ける 〈型〉で書く文章論

接続語を使えば、誰でも書ける 〈型〉で書く文章論

西田みどりさんによる小論文の書き方の本。具体的で実践しやすい。本文に例としてあげられている大学生の書いた文章が多数紹介されているのでイメージがつかみやすい。

他にも同じ著者の書籍が対Kindle Unlimted 象になっています。

〈型〉で書く文章論[改訂版]――誰でも書けるレポート講座

文章表現のためのワークブック

Kindle本を書き上げる技術、ほか』

Kindle本を書き上げる技術: 「書きたいのに書けない」を突破する!個人出版を目指す人が最初に読む本

Kindle本を書き上げる技術: 「書きたいのに書けない」を突破する!個人出版を目指す人が最初に読む本

内容は良いと思いますが、自著の宣伝と見込み顧客?確保のための自サイトへの誘導(ダウンロードにユーザー情報の提供が必要っぽい)があるのが鬱陶しい。

本の企画から執筆環境を整えるまで一通りのコツというかヒントが書いてある。一読の価値はある。

この著者の本自体はクセがなくて読みやすい。ただし、特別なことは書いてない。当たり前のことをちゃんとやれ系。

プロフィール作成術: コピーライターが教える、ビジネスにつながるプロフィールの作り方

プロフィール作成術: コピーライターが教える、ビジネスにつながるプロフィールの作り方

同じ著者の別テーマの本。 こっちは商売っ気が薄くて読みやすい。個人事業主や中小企業にとっては有益。


結構生々しいコピーライター兼ブックライター(ゴーストライターをこう呼ぶらしい)の収入の話。割と参考になる。

中村天風氏に関するもの

天風哲学の人の本。Kindle化されていることにびっくりだよ。Audibleにもあったような気がするけど。実業界に好きな方が多いのでしょうか。

通勤大学文庫 通勤大学人物講座1 中村天風に学ぶ

通勤大学文庫 通勤大学人物講座1 中村天風に学ぶ

はてなのリンク埋め込み機能で詳細データを取るとするとうまくいかないのでリンクのみ。

意外なことに潜在意識の重要性を説いている……。あとはよく聞く「絶対積極」ですね。物事は捉え方次第、みたいなやつ。

knowledge on action is power.

知行合一を英語で書くとこうなるそうな。実にいい言葉。


中村天風さんの本は他にも多数Kindle Unlimitedの対象になっています。

Kindle Unlimited - 中村天風

また、上記の本の著者、松本幸夫氏の著作Kindle Unlimitedの対象になっています。

Kindle Unlimited - 松本幸夫

コミック系

『まんがでわかるアドラー勇気の心理学』

※固定レイアウト

漫画が2ページか4ページあって、その後文章が数ページ続いて…の繰り返し。正直読みにくい。コミックパートはコマ割りが細かくてイマイチ。

コミックパートなくても良かったのでは。もしくはコミックパートは挿絵扱いで本文リフローとか。

途中で戦線離脱。

そのほか

故・岩田聡さんの友人(高校の同級生・同期生)による回顧録。岩田聡さんの高校時代の化学のノートなど、貴重な写真やエピソードだらけ。

小学生高学年の頃からスピーチが上手かったらしい。人徳あふれる人となりがにじみ出ていて、やっぱりすごい人は子供の頃からすごいのだな、と思った。

故人のご冥福をお祈りします。


過去に読んだことのあるもの

紙媒体で読んだ本でKindle Unlimitedの対象になっているものを紹介しておきます。

仕事は楽しいかね?

仕事は楽しいかね?

仕事は楽しいかね?

一度読んで満足してしまった記憶があります。

続編も対象になっています。

座右のゲーテほか

高校(高専)の同級生に借りて読みました。かの文豪ゲーテが弟子であるエッカーマンに語った言葉をセレクトして解説を加えたもの。特に10代、20代前半ぐらいの人にオススメできる内容です。

関連本として福沢諭吉に関するものがあります。

座右の〇〇シリーズは手元に置いておきたんですが、Kindle Unlimited は常時端末にキープしておけるのは10冊まで*2なのでちょっとツラいトコロですね。

音楽の定額配信の場合はその場で聞ければOKだろうと思うのですが、1冊読むのに時間がかかる本の場合は勝手が違います。

『フリー ―<無料>からお金を生みだす新戦略』

フリー ―<無料>からお金を生みだす新戦略

フリー ―<無料>からお金を生みだす新戦略

以前、オーディオブック版を聴いてました。分量が多くてハードですが、一読の価値はあると思います。

『人生がときめく片づけの魔法』

人生がときめく片づけの魔法

人生がときめく片づけの魔法

これもオーディオブック版。結局、1年半ぐらいかけて実践しました。自分が本当に好きなもの(正確に言うと何が嫌いなのか)がはっきりしたと思います。

実践するなら半年ぐらいの短期決戦でやらないと効果薄かと思います*3

最後に

さあ果たして来月からどこまでラインナップが変化するのでしょうか。

Amazonの本気度というよりも、大手出版社がどううごくのか、実に楽しみです。


それでは。

*1:紙媒体の発行日が2006年8月15日

*2:図書館もほとんど一度に借りられる冊数は10冊なので同じです。

*3:確かそう書いてあった