Kindle Unlimitedで読んだ本と簡単な書評(2016年10月)

先月に引き続き今月も。

a244.hateblo.jp

ビジネス・教養

『「亡命」のすすめ』

「亡命」のすすめ

「亡命」のすすめ

アメリカ人の日本研究者によるエッセイ。2013年3月発行なので最新のトピックは含まれていない。2009年の『出日本のすすめ (柏艪舎ネプチューンノンフィクションシリーズ)』を改訂・加筆したとのこと。

日本文化についての考察は非常に興味深い。漢字やひらがなについての見解は非常に面白い。

キーワードとして"consequence"、

ただ、歴史認識まわりは承服しかねる。さすが自己正当化と無神経のアメリカ人。アメリカ人の学者が中韓に対する日本の政治家の「無神経」を指摘しているのはなんかこう、ブラックジョークに思える。

日本の政治家の大局観・教養のなさはご指摘の通りです、としか言えない。これはどちらかというとマスメディアの無教養の問題でもあると思うのだけど。

疑問点など

  • 帝政ロシアの南下政策の影響が考慮に入ってない
  • いわゆる対日要求 を完全にスルーですか
  • アメリカの大学には朝日新聞が所蔵されていると書いてある*1
  • 日本の民主主義を金主主義と喝破しているが、アメリカだって大企業の寄付金とロビー活動要員に影響されてるんじゃないか

小泉政権時代から民主党政権に移った時など、アメリカ側の日本分析担当の混乱など、不思議なエピソードも掲載されています。あれだけに日本に内政干渉しておいて、 日本通のアメリカ社会学者はこんな見方をしてるのか、という彼の国の意外な一面をうかがい知ることができました。

というか、アメリカの上層部にも派閥争いでもあるのでしょうか。面従腹背、不服従の伏魔殿?

日本の民主主義というか政治の機能不全は反論しようがないのですけどね。

『2020年を見据えたグローバル企業のIT戦略 IoT編』

優等生的というか表面的といえば良いのか、非常に浅く広く?

へえ、そうですかって感じです。なんだろう用語解説?

IT技術は集中型と分散型が交互にくる、というのは同意。プログラマの視点から行くとクライアント側の技術とサーバー側の技術が交互に注目されているように思う。

定価ではちょっと買いたく無い本かも。

『そうだロンドン住もう。』

お得な全巻セット。海外移住のガイド本とかでもなくて、著者のロンドンを中心にした海外生活の体験談。ドタバタぶりが面白い。分冊版もあります。

『海外暮らしのすゝめ』

海外暮らしのすゝめ

海外暮らしのすゝめ

あまり変わったことは書いてない。さらりと読めるが右から左に抜ける感じ。日本の税金がどうこうという部分くらい。可もなく不可もなし?

コンピューター・技術系

『レトロハッカーズ』

技術書ではなくて技術的の歴史薀蓄本。何かの雑誌に連載されていたのかな?複数冊まとめた合本版がKindle Unlimited の対象になっている。興味のあるトピックを拾い読みするだけでも面白い。

合本版の第一巻は暗号解読とニコラ・テスラのエピソードが面白いと思う。

残念な点としては、画像以外のネタ元・参考文献が記載されていないところ。掲載エピソードについて詳しく知りたいとか、一次情報を確認したくてもできない。娯楽として読むだけなら別に構わないが、エピソードを孫引きしたいときに確認できた方が好ましいはず。

Javascriptテトリスを作る一部始終』

非常にシンプルながら、ちゃんと動くテトリスを作るチュートリアル。少なくともエディタでプログラムの入力と保存まではできる前提。半角全角とか超初心者にありがちなミスへの説明はない。

気になった点を挙げておくと、以下のとおり。

  • Javascriptの文末のセミコロンを省略している
  • 落下するオブジェクトの座標の表現の説明が完結すぎる
  • コードの修正箇所の説明のうち、削除すべき行の指定が曖昧

1点目は別に省略して構わない箇所なので、別にいいのだが、一言説明があった方が良いと思う。また2点目については後半のヤマ場の箇所の説明のためにももう少し詳しい方がつまづきにくいと思う。XY平面を1次元配列で表現しているだけなのでさほど難しくもないかが、人によっては面食らうのではなかろうか。3点目は修正後のソースコードをよく読めばわからないこともない。追加と変更箇所は背景色を変えることで表現されているのでわかりやすい。削除する箇所も打ち消し線で消すか、削除した行番号を表記するとか。

さりげなくゲーム作成向けのテクニックの初歩が学べる。チュートリアル形式なのでとりあえず体験してみたい向きには良いと思う。

より詳しい本が必要であれば、Kindle Unlimited の対象本で行くと、下記が良さそう。

ゲームで学ぶJavaScript入門 HTML5&CSSも身につく!

ゲームで学ぶJavaScript入門 HTML5&CSSも身につく!

※過去にKindle Unlimited から対象外になっていたのが復活した模様。


『Docker実践ガイド』

Docker実践ガイド impress top gearシリーズ

Docker実践ガイド impress top gearシリーズ

※固定レイアウト

若干古いがコマンドが大きく変化しているわけではないのでほとんどの内容は通用する。

RedHat系を基準にして執筆されているが、Debian/Ubuntu系とかMac環境でも特に問題はない。ただし、Dockerのインストール方法はOSに応じてググった方が良いと思う。

また、新しい機能については公式ドキュメントなり他の書籍で補う必要がある。

Objective-Cの要点』

Swift時代においてもObjective-Cが必要になる場面はある。2014年発行で比較的新しい。

内容もコンパクトにまとまっている。

ちゃんと読めてないのでもう一度ゆっくり読みたい。

『これからはじめるTDD テスト駆動開発入門』

リフロー形式。しかしながら、掲載されているリンクは404 Not Found でありサンプルコードがダウンロードできないです。

言語はRubyで、ユニットテストツールはminitest。

出版関係

『ゼロから始めるセルパブ戦略』

有名ブログ『シゴタノ!』の中の人の本。最近名前を聞かないような気がすると思ったら電子書籍出してたのか。本名かペンネームかは知らないけど、シゴタノ…は知っていても倉下という名前は全然知らなかった。

しかも元・コンビニの店長という驚愕の事実が……。

内容は著者の過去の電子書籍販売データから得た教訓の紹介。

読みやすいし納得できるけど、凄みはない。教訓は書いてあるし役に立ちそうな内容だけど、あくまでもヒント。「こういうタイプの本を売りたい場合はこうしろ」みたいな実践的な内容は書いてない。実際に本を書いてみないとなんとも言えない感じ。

結局、どういう戦略で行くは自分がどんな本を書くかを踏まえて自分で考えるしかない。

雑誌・ムック系

DOS/V POWER REPORT 2016年11月号』

DOS/V POWER REPORT 2016年11月号

いつも通りというか相変わらずというか。

パソコン自作は当面やらないと思う。ラズパイもあるし。

『海外移住のススメ』

海外移住のススメ―週刊東洋経済eビジネス新書No.85

海外移住のススメ―週刊東洋経済eビジネス新書No.85

意外なことに固定レイアウトではなくリフロー形式。表が画像になっているぐらいで本文はリフロー。

基本的にシニア層の事例が中心。 特筆すべき点は、ヘイズの話。6月から10月にかけてインドネシア焼畑農業の煙がマレーシアまで飛来するらしい。他の本ではこういう話は記載がない。

Googleサービス上級活用ガイド』

Googleサービス上級活用ガイド

Googleサービス上級活用ガイド

固定レイアウト。こんな機能あったのか……というのが満載。暇なときにパラパラと読むと新たな発見があるはず。

まとめ

なんだかんだで読む本が見つかります。娯楽として読書を見るなら図書館へ行く必要性を感じなくなった。もちろん調べ物で全集とか辞典を参照したいときを除けば、わざわざ娯楽書を図書館に借りに行くことはもうなさそう。

今月下旬から英語のIT系技術書定額限定読み放題サービスの一つ、Mapt)のトライアルを試していて、なかなか良い感じなのでしばらくこっちに切り替えようか思案中です。

MaptというのはPacktPubというイギリスの技術書専門の出版社がやっている自社専門の書籍・動画の読み放題サービスです。オライリー社のSafari Books Onlineの一社限定版みたいなものです。

ではまた。

Kindle Voyage Wi-Fi、電子書籍リーダー

Kindle Voyage Wi-Fi、電子書籍リーダー

Kindle Paperwhite Wi-Fi、ブラック

Kindle Paperwhite Wi-Fi、ブラック

*1:まさか、朝日や毎日をクオリティペーパーとか考えているのか…