Ubuntu 15.10 desktop 版を16.04 LTSにアップグレードする
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前回の新規インストールに引き続き、Ubuntuデスクトップ環境のアップグレード。
せっかくなのでGUIでやってみました。
ディスク容量不足で一度中断してやりなおしましたが、特に問題に遭遇しませんでした。
目次
前提
- Ubuntu 15.10から16.04 LTS へアップグレード
- VirtualBox on OSX
準備
- 作業中のアプリケーションを閉じておく
- データのバックアップ(仮想マシンならスナップショット作成など)
事前にパッケージを最新のものに更新しておく。それと、/boot
の空き容量が足りないと中断されてしまうので、ディスクスペースを確保する。
最新パッケージに更新
sudo apt-get update sudo apt-get upgrade
不要なパッケージを除去
sudo apt-get autoremove
aptのキャッシュを消去
sudo apt-get clean
df -h
で/boot
パーティションの空き容量をチェックして、空きディスク容量が足りないなら例えば古いカーネルを削除して容量を確保する。私の環境では後95MB必要だとかいうメッセージだったはずなので、100MBくらいは必要。
$ df -h | grep '/boot' /dev/sda1 236M 102M 122M 46% /boot
古いカーネルを削除(空きディスク容量が足りない場合のみ)
現在のカーネルのバージョンを確認する。
$ uname -r 4.2.0-35-generic
インストールされているカーネルのバージョンをチェックする。
$ dpkg -l | grep linux-headers
または
$ dpkg -l | grep linux-image
上記のコマンドで表示されるリストのうち、uname
コマンドで確認したバージョンを除くパッケージをアンインストールする*1。
実行例
$ sudo apt-get remove linux-image-4.2.0-{17,25,27,30} $ sudo apt-get remove linux-headers-4.2.0-{17,25,27,30}
{
と}
の間にカンマ区切りでパッケージのリビジョン番号を書くと、まとめて削除できる。
別に以下のように個別に削除しても問題ない。
$ sudo sudo apt-get remove linux-image-4.2.0-17
アップグレード
Alt+F2
(またはターミナル)でupdate-manager
を実行。
しばらく待つと、下記のようなポップアップが表示される。
素直に「アップグレード」をクリックする。
上の画像ように表示されない場合は、デスクトップの「システム設定」から「ソフトウェアとアップデート」という項目をクリック。
左から3番目の「アップデート」タブをクリックし、「Ubuntuの新バージョンの通知」のプルダウンメニューを「すべての新バージョン」になっているかを確認。
しばらく放置するか再起動してから再度update-managerを実行する。
ポップアップ画面で、「アップグレード」をクリックすると、パスワードを訊いてくるので、現在ログインしているユーザーのパスワードを入力する。
リリースノートが表示されるので、サクッと確認したら「アップグレード」をクリックする。
そのまま待つ。
追加したリポジトリについてのメッセージが表示される。指示に従うしかないので内容を確認して「閉じる」をクリック。書いてある通りあとで設定すればいい。
「アップグレードを開始」をクリックする。
パッケージのインストールが開始されると、必要に応じてあれこれ問い合わせてくる。過去に自分で設定を変更したもの以外は特に変更する必要はないはず。
キーボードの設定。ラテン文字とそれ以外の切り替えをどうするか。かな漢字変換とは無関係のようなので変更せずそのまま。特に変更しない方が無難。よくわからにならヘルプを確認する。
他にもPostgreSQL、Redisのパッケージについてダイアログが表示されrたが、環境依存なので省略。
サポート対象外になったパッケージを削除するかどうか。「詳細」をクリックして問題なさそうなら「削除」。
「すぐに再起動」をクリックする。
再起動が完了すると、いつもどおりログイン画面が表示されるはず。
ログイン後、クリップボードの履歴をファイルに保存するかのダイアログが表示されるので好みで設定する。
これで完了なはず。
15.10とデスクトップ自体の外観は変化なし。
デスクトップ版についてはここまで。