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ここではないどこかへ

VirtualBox のゲストとしてMavericks (OS X 10.9) をセットアップしたメモ


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外付けストレージとのデュアルブート構成にしていたのですが、やはり不便なので仮装環境上にMavericksをインストールすることにしました。

Sierraではない理由はできるだけ古いOS X環境にしたいからです。

本来は手元のMacBook Air にインストール可能な最も古いバージョンであるMountain Lionにしたいところですが、リカバリ用のユーティリティからはインストールできても、 インストーラーそのものは手に入らないようなので。


基本的に以下のページと同じです。

qiita.com

iESDというコマンドを使う。メンテされてないようですが、インストール対象のゲストOS自体が古いので問題ないと判断しました。

GitHub - ntkme/iesd:  Customize OS X InstallESD.

参考(Sierraの場合): [VirtualBox]仮想環境で macOS Sierra を導入(isoイメージ作成)[Sierra] - Qiita

最初は安直にcreateinstallmediaコマンドの引数に空のdmgファイルを指定したらできるかと思いましたが、VirtualBox側が受け付けてくれませんでした。

ツールの入手と実行

githubからclone。

$ git clone https://github.com/ntkme/InstallESD.dmg.tool
$ cd InstallESD.dmg.tool
$ ls
LICENSE.md   README.md    bin          iesd.gemspec lib

インストール用ディスクのイメージをマウントしていると途中でこけるのでアンマウントされていることを確認してから実行。

$ bin/iesd  -t BaseSystem -i /Volumes/DSHGST/Data_Sub/resources/apple/Marvericks/Install\ OS\ X\ Mavericks.app/Contents/SharedSupport/InstallESD.dmg  -o Output.dmg

十数分はかかったはず。

ここで生成されたOutput.dmgVirtualBoxの起動ディスク(CD-ROM扱い)に指定すればインストーラーを起動できる。

仮想マシンの作成

VirtualBox 側で仮想マシンを作成します。「新規」をクリックするとウィザードが起動するので、仮想マシンの名称の箇所でmacOSOSX)っぽい名前を入れると中央のプルダウンメニューがそれらしき候補に変化します。

f:id:atuyosi:20170216154310p:plain

Linux系の場合より多くのメモリが必要なようです(結局、2GBに設定)。

その他、細かい設定は以下を参考にしました。

VirtualBox -仮想環境”OS X 10.9 Mavericks”を作成- | External storage

サイトによってはチップセットの変更に言及されていますが、ICH9でも動作するようです。私はビデオメモリ64MB、CPU数 2としています。

ゲストOS(Maverics) のインストール

仮想マシンを起動すると起動ディスクを指定するためのダイアログが表示されるので、前述のOutput.dmgをセットして続行。

注意点は、OS Xインストーラーはフォーマット済みのディスクしかインストール先として認識しないという点。

初回は仮装ハードディスクを認識するものの、フォーマットされていない状態なので、ディスクユーティリティに切り替えて「消去タブ」からパーティションをつくる必要がある。

なお、OSXEULAには仮装環境でのインストールは2台までと記載されています。もちろんApple製のハードウェア上で仮想化ホストOSが実行されている前提。

f:id:atuyosi:20170216154033p:plain

Xcode

Mavericks 用なのでXcode 6.1.1をインストール。対応するバージョンのComandlineToolsもインストールする。

どちらも入手はApple Developer のサイトから(要ログイン)。

制限事項

VirtualBoxのマニュアルにmacOSOS X)ゲストについての制限事項の記載があります。

参考:http://download.virtualbox.org/virtualbox/5.1.14/UserManual.pdf

セクション14.2あたりを確認。

  • 仮想マシンに割り当てられた一つのCPUで動作する(ホストのCPUクロックより高いクロック周波数のCPU扱いになる)
  • guest addon はmacOSゲストには提供されない(つまり、VirtualBox側のファイル共有手段が使えない)
  • 初期状態では画面解像度が1024x768(VirtualBoxが提供するコマンドで変更可能)

遭遇した問題など

  • USBデバイスの共有機能を使ってUSBメモリからファイルをコピーしようとするとなぜか途中でUSBメモリを見失って失敗する
  • 「このMacについて」というメニューからハードウェアの詳細を確認しようとするとログイン画面にフォールバックする

参考URL

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