ProtonVPNの無料プランを試した話
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もっと前から試そうと思いつつ……。
無料プランを申し込んでから1ヶ月ぐらい受け付け多数で待たされて、利用できるようになったという通知が来てから数ヶ月放置。
Androidアプリがリリースされたというニュースで思い出したので試してみた、という感じ。
ProtonVPNとは
ProtonMailという暗号化が売りのメールサービスを運営しているProton TechnologiesのVPNサービス。VPNとは言っても実質的に暗号化プロキシみたいな感じなので、通信経路が信用できないときにプライバシーを守るために使う、という感じです。
最大の特徴はEU域外のスイスに拠点を置いているのが特徴。
プロキシサーバーとして接続元のIPを別の国のサーバーにしたりできます。発信元の地域を意図的に海外にしたり国内にしたり、用途次第です。
Torのような匿名化ツールというわけではないですが、通信経路の暗号化、そしてアクセスログ第三者に開示しないという触れ込み。
本社がスイスにあるのでEUおよびアメリカの捜査機関といえどもスイスの裁判所を通さない限り干渉できないらしいです*1。少なくとも通信経路の暗号化と、接続元の地域の偽装は実現可能。
環境としてAndroid向けアプリおよびWindows向けの専用アプリ、もしくはOpenVPNクライアントを使用してiOS or macOSからも利用可能。
利用にはProtonMailのアカウントを作成する必要あり。無料プランは低速ですが、課金すると制限が外れて高速化するみたいです。 無料プランでしか試していません。
macOSで使うには
公式のマニュアルに従って淡々と作業するだけで特別な操作はなかったです。
ProtonMailの設定画面を開き、画面左のメニューからVPNという項目をクリックすると詳細画面に移動します。ページが切り替わると書く環境別のマニュアルへのリンクが表示されます。
OpenVPN用の認証情報の確認
PrtonVPNのログインページに移動し、ProtonMailにログインするときのIDを使用してログイン。
左側のミューから"Account"をクリックして少し下にスクロール。
Configurationファイルのダウンロード
環境別のConfigurationファイル(設定ファイル)をダウンロードします。
(ログインしていないなら)ProtonVPNのログインページに移動し、ProtonMailにログインするときのIDを使用してログイン。
画面左のメニューから"Download"をクリック。
プラットフォームとプロトコルを確認(デフォルトのままで問題ないはず)し、スクロールして利用したいサーバーを選んで右端にあるダウンロードアイコンをクリック。
拡張子ovpn
の設定ファイルがダウンロードされるはず。
OpenVPNクライアント(Tunnelblick)のダウンロード
OpenVPNに対応していれば他のクライアントソフトでも構わないみたいです。
”Download Latest Stable Release"というリンクをクリック。
OpenVPNクライアント(Tunnelblick)のインストール
お馴染みのドラッグ&ドロップ方式ではなくインストーラが起動するタイプです。ダウンロードしたdmgファイルをダブルクリックし、表示されるウィンドウ内のappファイルのアイコンをダブルクリックするとインストーラが起動します。
設定ファイルがあるかを問い合わせて来ますが、先ほどダウンロードしたファイルのことなので「設定ファイルがある」をクリックして次へ。
メニューバーにアイコンが追加されるので、クリックしてメニューから「VPNの詳細」を選択。「接続先」というタブの左側のリストの部分に先ほどダウンロードしたovpn
という拡張子のファイルをドラッグ&ドロップ。
設定した接続先に接続しようとすると、ユーザー名とProtonVPNのページで確認したOpenVPN用のパスワードを入力。
接続した状態で、メニューバーのアイコンにカーソルを合わせると通信状態が表示されます。
Android 版アプリ
こっちは専用のアプリをインストールしてProtonMailのアカウントでログインするだけで手軽に使えます。他のOpenVPNクライアントを使うこともできるようですが試していません。
適当にサーバーを選ぶと自動的にネットワーク設定してくれるので超お手軽。
確認君でIPを確認したところ、ちゃんと海外からのIPアドレスになっていました。
動作チェック
接続前と接続後でIPが変わっていればひとまずプロキシとしての動作は成功しているということで。
感想など
Androidアプリの手軽さは異常。試しに国内のサーバーにping
を打ってみると少時間が数十msから数百msに1桁増えているようです。
日本のサーバーを選んだ場合スウェーデン経由になるということなんで、まあ妥当なんだろうと思います。それはいいけど、無料プランでは遅いです。
海外から国内限定のサービスの類にアクセスしたいときに使う予定なので問題はなさそうです。
本気でプライバシーの観点から使うのであれば課金必須って感じですね。
*1:アメリカの脅しに勝てるのか疑問ですけど