今日も微速転進

ここではないどこかへ

著作権を譲渡しないというやり方


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元ネタは絵描きさんの話。

たまたまネットで表紙画像を発注しようと思っていくつかサイトを見ていたら「著作権は譲渡しない」という表記のあるサイトを見つけた。 単価が異様に安いのでそれ自体は妥当だと思う。

skima.jp

【常識にしよう】イラストレーターは絵を売るのではなく、使用する権利を売ることで成り立つ。 - Togetter

こういうの、理系もやれないものか。

大抵の理系の仕事、特に特許は職務発明で会社に完全に持っていかれてしまう。特許公報に名前が載るけど。

論文を投稿すると確か出版社に著作権を譲渡する形だったはず。

理系文系にかぎらず設備依存の仕事はどうにもならないけど。

情報系はどうか。

システム管理者でも作業用のスクリプトぐらいは(プログラムを)書くし、プログラムだけでなく業務用のマニュアルも著作物になる。 これらは全部職務発明と同じで会社の著作物。

受託は言わずもがなで、フリーランスも(準委任契約か、請負かの問題はあるにしても)基本的に著作権は譲渡することになる。

自分でWebサービスを開発したり、アプリの販売、あるいは技術書を書く場合は著作権をキープできる。 この場合は収益になるかは非常に厳しいケースが多いけど。

受託でも著作権を放棄しないようにできないか。

ソフトウェアそのものを販売せずに「ソフトウェアを使用する権利」を販売したMicrosoft社や、Googleの隆盛ぶりは言うまでもない。 一方で受託開発、カスタマイズ案件が中心の日本の大手IT系企業()は、利益は出ているが海外勢に遠く及ばない。

何がいいたいかというと、客単価(人月単価)を引き上げるのも大事だけど、個人も企業もスケールしないのでビジネスモデル側をスケールアウトできるものにしないといけない。

クラウドソーシング系サイトの案件のようなひどい案件でも「著作権を譲渡しない」、という条件なら実は悪くないのでは、と考えたりしている(割に合わないような案件ばっかりだけど)。

まあ相手次第かな。

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