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ここではないどこかへ

子供から見た晩婚家庭のリスクについて


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ちょっと思うところあるので時事ネタを。

tm2501.hatenablog.com

晩婚家庭出身者として一言申し上げさせていただきたく、やや古いネタですが書いてみます。

前置き

まず最初に書いておきますが、私の母が結婚したのは37歳のとき。私が生まれた時、母は38歳です。 ついでにいうと、弟は母が43歳の時に生まれています。さすがに異常です。

こういう家庭の出身者として、結婚先送り、意図的に婚期を後ろにずらそうという発想には反対です。 要するに、いい相手が見つかったなら、さっさと結婚して下さいということです。 30手前の独身者の立場としてではなく、晩婚家庭出身者と言いたいのです。

グラフデータの捏造、脚色を肯定するつもりは一切ありませんので念のため。

晩婚家庭の悲劇

さて、晩婚家庭の何が問題なのでしょうか?簡単なことです。

簡潔に申し上げれば、親の価値観が古い親の体力がない間違った健康志向、の三点です。 以下、順に説明してみます。

その一:親の価値観が古い

これは二重に悲劇です。まず第一に、親の考え方が完全に時代遅れであるということです。 時代遅れの育児ノウハウほど害のあるものはありません。いくつか例を挙げておきます。

  • ゲームは禁止
  • テレビは1日1時間まで
  • テレビはほぼNHK
  • テレビのバラエティやお笑い番組は下品だからダメ
  • 勉強していい学校、いい会社へ
  • 先祖供養是子孫義務也
  • プラモデルは手先が器用になるからOK

わかりやすく言えば、夕方になるとNHK教育からNHK総合へと切り替わり、そのままクローズアップ現代や生き物地球紀行といった教養番組を教養されるのですよ。最後のプラモデルは補足が必要でしょう。

簡単に言えば、町工場で経理の仕事をしていた母親が、そこの社長だか何かに影響を受けたというだけです。我が子を町工場で働かせたかったのでしょうか。まったくなんとB層的な発想でしょうか。自分の世代の常識・セオリーを子供にも適用しようとするんです。


これだけでもご愁傷様レベルですが、問題はこれだけではないのです。

第二に、同級生の親と価値観がズレている、遅れているということです。 そう、これは厳しい。同世代の当たり前が当たり前ではないということ。

テレビゲームに携帯電話、エアコン、インターネット。

同世代が当たり前に持っているもの、見聞きしているものを、教育上云々で与えられない。家庭の事情もあってアルバイトも禁止。

経済的に厳しかった時期は故障したテレビを修理しようともせず…*1

母昭和20年代前半生まれ、集団就職で鹿児島から大阪に出てきた人間です。父も昭和20年代中頃生まれ。

ついでに書いておくと、テレビゲームを禁止しておいてプラモデルを子供に買い与えるなど、子供を簀巻きにしてガンダム沼に沈めるのと同義。

携帯電話も高専3年まで持ってなかったりと、コミュニケーション能力に少なからず悪影響があったと確信しています*2

これだけで十分毒親確定です。平均初婚年齢が高齢化しているとはいえ、親の価値観が時代に対して遅れているということは、子供にとって壮絶なハンデであると考えます。

その二:親の体力がない

これはあまり説明はいらないでしょう。

子供と「お父さん、どこか遊びにつ入れてってよ」とせがんだところで、親から「疲れてる」だの「今日はゆっくり休みたい」だのと子供の積極性を奪うような呪詛の言葉がささやかれるだけです。

この体力問題は、子供の運動能力にも暗い影を及ぼします。親が運動したがらないのですから子供が運動嫌いになったところで不思議はありません。

その三:間違った健康志向

子供が育ち盛りになる頃、晩婚家庭では何が起こるでしょうか?

答えは簡単です。減塩を筆頭とする健康食です。 血圧を気にして塩分を制限。肉や揚げ物は控えめにして、野菜中心に…。玄米or麦飯に薬草茶…。

健康にいいからといって、不味くて消化しにくい食材のオンパレード。

子供の胃腸はまだ出来上がっていないんです。遊びたい盛りの子供がよく噛んで食事をするでしょうか。答えはもちろん否。 胃腸の弱い子供に玄米や麦飯など、もはや虐待です。育ち盛りの子供に質素な食事というだけでも如何なものかと思います。

科学的根拠はありませんが、同級生にやたらとおとなしい子供、覇気のない子供、いませんでしたか?
そういう子供に限って、両親は高学歴か晩婚家庭だったりしませんか?

減塩と健康志向のコンボがおとなしい子供を量産しているのではないかと思っております。 さて、このようなおとなしい子供を、肉も塩分もバリバリ摂取している家庭の子供と一緒くたにするとどうなるでしょうね?

おまけ(年齢リスク)

年齢差の問題にも触れておくと、三十代後半で結婚すると、子供が大学入学する頃、つまり、もっともお金のかかる時期に五十歳代になります。 この時期にリストラ喰らったりすると悲惨です*3。 さらに言えば、子供が働き始めた頃、あるいは働き盛りのこれからという時期に、親の介護問題、親の病気入院、葬式その他の金銭的支出の伴う ライフイベントが襲いかかります。お金だけで済めば幸いですが、転職・転居をともなうとしんどいです。

結論

某国の技術者もきっとこういうでしょう。

晩婚(夫婦)は子供からしたら毒親です。若い人にはそれがわからんのです。

お子さんが欲しいならさっさと結婚されることを推奨いたします。こんなエントリを書くような困った子供が育ちます。

子供が迷惑するんです、子供が!! 少なくとも女性は若いうちに結婚される方が合理的です。 女性が結婚することがプラスに評価されるような社会にしていただきたいと思います。

女性管理職を増やすことよりも、出産後の職場復帰であるとか、シングルマザー支援であるとか、そっちの方を重視すべきでしょう。 最低所得控除を引き上げる(俗に言う103万円の壁)とか、やりようはいくらでもあるはずです。

自分の子供の面倒をみても一円にもならず、他人の子供の面倒を見るとお金になる…それでいいんでしょうかね。


なお、そういうお前はどうなんだというツッコミはご遠慮いただきたくお願い申しあげます。

ではまた。

*1:理由はテレビ番組はくだらないものばっかりだから

*2:男子校同然だったうえ、寮にいたので何とかなった

*3:職場で問題を起こして退職するキチ親がいましてね。うちの親ですけどね

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