国語辞書アプリを買った話
スポンサーリンク
Twitterで話題になっていたアプリです。割引キャンペーンだったので(1月31日まで)。
想定したよりもはるかにUIがいい。
「朝」で検索したところ。
また、カタカナ語はちょっと不安でしたが結構収録されているようです。
詳細は開発元ページへ。
参考:「即買い以外にないですよ」日本最大の国語辞典がiOSアプリに。おすすめの使い方を聞いてみた
面白いと思ったところ
あくまでも個人の主観です。
インデックス画面
タテヨコ両方向のスクロールで、見出し語を一覧できるようになっている。UIKit
のUICollectionView
をカスタマイズしているのかな。
一昔前にデジタルの欠点としてよく言われた、「デジタルは一覧性が良くない」という主張に対する一つの回答になっている。
画面サイズの大きいiPad Pro あたりで使うなら、決定打と言えるレベルではないでしょうか。
ひとつひとつの見出し語のセルの文字サイズが違うのも意外な点。文字サイズが不揃いになっているおかげでうまくメリハリがついていて逆にいい。
物書堂さんの他のアプリについては購入したことがないので以前からこうなのかもしれませんけど*1。
検索機能
これもなかなかよい。検索語の入力ボックスの左側のアスタリスクのアイコンをクリックすると、パターン検索(シェルのメタキャラクタ拡張?)の特殊記号の入力ができるようになっている。
普通の正規表現とは違って、シャープ記号を任意の漢字、アットマークを任意のカナに対応する特殊文字として使える。内部で[\p{Han}]
とか`[\p{Hiragana}\p{Katakana}]‘というようにユニコードの文字プロパティに展開されているか?
まったくの余談ですが、ラ@
で「ラーメン」にヒットするかと思ったがダメだった。長音記号はかなには含まれていないらしい。検索結果が多すぎるとまずいのか、ら*
でも「ラーメン」はヒットしない。「ラガー」、「ラグーン」*2などの単語はヒットするのに。ら*ん
なら問題ない。
検索パターンの展開エンジン(正規表現エンジン?)、どうしてるんだろうか。 ソフトウェア開発者の端くれとしてはとっても気になります。
シェイク操作で検索ボックスの文字列がクリアされるのも地味ながら便利。
イラストなど
こういう図表が省略されていないのもいい。
そのほか
内部でlibxslt を使っているらしい。辞書データがXMLなのだろうか。手書き入力はオープンソースのtomoeでもZinnia}ではなくパナソニック製のライブラリらしい。
まとめ
従来の、スタンドアローンの電子辞書*3の欠点をきっちりカバーしているのではないかと思います。
高校などの試験でスマートフォンを持ち込めないケース*4は不都合があるかもしれませんが、もはや学生ではないですし。
収録語彙数が多いはずなのに全然もっさりしていないし、使い勝手のいいUIのお手本みたいな感じ。
病院の待ち時間の暇つぶしとしてなかなかいい。あまり夢中になると名前を呼ばれても気づかないのでちょっと危険。
それではまた。