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書評:『インターフェイスデザインの心理学』


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ざっくり書評。対象は『インターフェイスデザインの心理学』。

インタフェースデザインの心理学 ―ウェブやアプリに新たな視点をもたらす100の指針

インタフェースデザインの心理学 ―ウェブやアプリに新たな視点をもたらす100の指針

  • 作者: Susan Weinschenk,武舎広幸,武舎るみ,阿部和也
  • 出版社/メーカー: オライリージャパン
  • 発売日: 2012/07/14
  • メディア: 大型本
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オライリーなのにカラーという異質な本。

合計100のトピックが、10章に分けられて収録されている。概ね各トピックが独立しているので、興味のあるトピックを選んで読むことができるタイプの本。 最初から最後まで順番に読む必要はない。

前半は見た目に関する話題が中心で、後半は行動パターンに関する話題が中心。どちらも過去の研究事例を紹介するなど、ちゃんと根拠を示している。

目の動き、脳の働きといった理論・実験による裏付けがあるところが特徴。デザインに関する都市伝説に対してちゃんと検証して、ものによってははっきり否定している。サッカードとかダンバー数とか知っているキーワードもいくつかあったが、後半は知らないテーマが多かった。

期待した内容とはちょっとちがったが、いい意味で期待を裏切られた。

個人的には人間が文章、文字を認識するときの目の動きとか、デザインそのものとちょっとずれた内容が参考になった。


図書館で読んだ本だけど、紙媒体版を買って手元においておくのも良さそう。


以下、関連書籍。

続・インタフェースデザインの心理学 ─ウェブやアプリに新たな視点をもたらす+100の指針

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誰のためのデザイン? 増補・改訂版 ―認知科学者のデザイン原論

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