Raspbian (2016/09/23以降)とVNC接続
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Raspbian の最新バージョン(2016/09/23以降)で標準でRealVNCがインストールされるようになったようです。
マウスを数回クリックするだけで有効化できました。そこまではいいです。
問題はその後。
普通にroot権限で、RealVNCのサーバーが起動するようです。この時点で嫌な感じですが、初期設定では接続不能です。
ラズパイ側のログは以下のとおり。
Oct 9 23:06:28 raspberrypi vncserver-x11[2024]: Connections: disconnected: 192.168.0.6::49365 ([ConnFailed] No configured security type is supported by 3.3 VNC Viewer)
初期設定はUNIX Password認証のようですが、macOSおよびUbuntu標準のクライアントでは接続不能でした。
そもそもrootのパスワードは設定されていないはず。
ラズパイ側でRealVNC側の認証方法をVNC password
に変更することで解決しました。好ましい解決策かどうかは判断しかねます。
インターネット越しに接続するつもりならVPNなど何らかのセキュリティ対策は必須だろうと思います。
[2017/12/23 追記]
公式の説明を見つけました。RealVNC Viewer以外のクライアントを使用する場合、認証設定を変更する必要があるということだそうです。
VNC (Virtual Network Computing) - Raspberry Pi Documentation
後述のようにGUIで設定するか、/root/.vnc/config.d/vncserver-x11
に直接設定を追加するかどちらかです。
設定ファイルを書き換える場合は、Authentication
という行を下記のように変更(該当する行がなければ追加)。
Authentication=VncAuth
接続用のパスワードを設定。
$ sudo vncpasswd -service
再起動するか、VNCサーバーを再起動。
潔くReal VNC のView をインストールしてしまうのも一つの方法です。
[追記ここまで]
有効化手順(GUI)
- メインメニューからラズパイの設定メニューをクリック
- インターフェイスタブをクリック
- VNCのところの有効のラジオボタンをクリック
- OK をクリック
- 接続方法の説明書きが表示されるのでIPアドレスを確認したら"Hide”をクリック。
- 画面右上にVNCのアイコンが表示されるのでマウスで右クリックして"Options..."というメニューをクリック。
- Authentication という文字列の横のプルダウンメニューを"VNC Password"に変更
- OKを押す
- パスワードを設定するように促されるので、適当なパスワードを設定する
VNCクライアントからラズパイのIPアドレスに接続する。設定を変更していない限りはポートは5900。
- Macの場合はFinder で「移動」メニューから「サーバーに接続」もしくは"Cmd+k"で接続ダイアログが表示される
- Ubuntu はRemmina というソフトがインストールされているはず
- Windows はクライアントを入れる(RealVNC | Download VNC Viewer for Windows)
パスワードを聞いてくるので、上記の手順9.で設定したものを入力すれば接続されるはず。
そのほか
GUI未使用の場合はraspi-config
から有効化するか、systemd
のサービスとして有効化すれば起動するはず。あとはDebian/Ubuntu系のvncserverの設定と同じ要領のはず。
そもそもインストールされていない場合は、aptでインストール。
$ sudo apt-get install realvnc-vnc-server
なんか不毛な感じなのでここまで。