書評:『Kotlin スタートブック』
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読み終えたのに書評を書いてなかった。せっかくなので記事化しておく。
後半は流し読みで写経して無いです。
概要
Kotlinスタートブック -新しいAndroidプログラミング
- 作者: 長澤太郎
- 出版社/メーカー: リックテレコム
- 発売日: 2016/07/13
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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最初に出版された日本語のKotolinの解説書。
発売から一年以上経過しており微妙に古い箇所があるが、チュートリアルとリファレンスを兼ねていて有益な一冊。
ざっくり三部構成で、チュートリアル、リファレンス、Kotolinによるアプリ作成という構成。かなり手間のかかった本だろうと思う。
装丁に関していうとページのふちの部分が明るい黄緑色でいい感じ。
出版社ページ
サンプルコードの入手には書籍に記載のIDとパスワードが必要。こういうの面倒だからやめて欲しいです*1。
感想
写経したのは第一部のみ。導入部は非常によく練られていると思う。 後半のKotlinによるAndroidアプリのサンプルも非常にありがたいと思う。ただ発売から一年以上経っているので実際に書いてある通りに実行できるかはわからない。
基本的に読みやすい文章なんだけど、説明なしに専門用語を使っている箇所があるので時々引っかかる感じ。
理解できない訳ではないけど、説明なしにいきなりその用語使っちゃうの?という感じ。
Java界隈の人たちなら違和感はないんだろうけど、カタカナ語でなくても説明できるのに。
気になった点など
- サンプルコードの入手にパスワードが必要なのは面倒
- ミュータブルとイミュータブル、防御的コピー*2など説明なしに使うのは違和感がある
- p.59 のサンプルで、
myFavoriteInt()
の説明がない
表紙のかえし部分にはっきり対象読者が明記されているので、文句を言うのはお門違い感はある。
おそらくEffective Javaを読んだことのある人を想定している。
Kotlin - myFavoriteIntでエラーになる(94707)|teratail
ただ、全体にJavaとオブジェクト指向プログラミングに習熟していること前提にしているような説明の箇所と、Javaをちょっとかじったぐらいの読者を想定している箇所が混在している印象。
まとめ
絶妙に詰めが甘い箇所があったりしますが、良書は良書です。他にKotlinの解説書は買ってないので比較しようがないですが、Javaをある程度勉強したことがあれば特に問題なく読めるはず。
プログラミングの入門書ではない点にだけ注意が必要です。
今更気づいたけど表紙の右上にさりげなくひらがなで「ことりん」って入ってる*3のは地味に萎える……。
EFFECTIVE JAVA 第2版 (The Java Series)
- 作者: Joshua Bloch,柴田芳樹
- 出版社/メーカー: 丸善出版
- 発売日: 2014/03/11
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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Kotlin Webアプリケーション 新しいサーバサイドプログラミング
- 作者: 長澤太郎
- 出版社/メーカー: リックテレコム
- 発売日: 2017/10/06
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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