バンコク本屋めぐり その1
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ここ数日ぐらいバンコク市内のメジャーな本屋を見てまわっているので備忘録。
まずは新品の本(日本語)を扱っているところから。
はじめに
結論から言うといわゆる一般書籍(文芸書・ビジネス書とか)についてはバンコクに住むなら紀伊国屋書店に行けばほぼ問題ない。
あくまでも一般書については、まあ、問題ない。
専門書(理工系)について
ここまで前フリしておけば結論は明らか。理工系の専門書については絶望的。 文系も同じようなもんだろうけど。
コンピューター関連書は紀伊国屋書店ですら棚ひとつだけ。自然科学系も棚一つ分だけ。Wordの解説書とかスマートフォンの操作方法の本が結構多め。つまり、技術書は無いに等しい。
コンピューター雑誌で見かけたのはMac Fanだけ([2018/01/31 訂正]:紀伊国屋書店 EmQuartier店に日経PCがありました)。
洋書専門の書店も何箇所か見て回っているけれども日本語・英語共にオライリー社の出版物は確認できていない。
対処法としては、取り寄せか通販(Amazonの海外発送対応のもの)、もしくは電子書籍となる。
別解としてはタイに来る予定に知人に頼んで運んでもらう……なんちゃって海兵隊特急便*1。
タイ在留の日本人の人口構成に関して
タイに滞在していて、かつ届け出を出している日本人は7万人*2、らしいが、年齢層がかなり偏っているとのこと。
なぜかというと、日本語学校は中学までなので、駐在員さんの家庭の場合は子供が小学校高学年か、中学生あたりで高校進学のために日本に戻るらしい。もちろん子供だけ日本に戻らせるケースもあるとか。
要するに、日本人家庭の幼児は多いが、学年が上がるほど減っていいき、高校生は基本的に稀でということらしい。
それと、日本人の高校生は現地校に通っているか留学生で、大学生は留学生か貧乏旅行中のバックパッカーもどきしかいないということなんだろう。
人口ピラミッドにぽっかりと穴が開いた状態で、これはこれで不思議な状況。
価格について
[2018/01/31 追記]
日本の3割り増しが基本。物によっては1.5倍ぐらい。
輸入品なので関税がかかるのと、再販制度による保護はない。 店舗によってはセール価格で安くなっていたりすることもある。
紀伊国屋書店
日本ではおなじみの紀伊国屋書店はバンコク内に3店舗。日本語の書籍を置いているのはそのうち2店舗。
カウンターで申し込めば取り寄せ・取り置きができるらしい。
プレゼント包装(ギフトラッピング)対応。EmQuartier 店で実績あり*3。
タイの国内法の関係で、雑誌の特定のページが除去されていると言う情報もあるのでその辺は必要に応じて店頭で確認してください*4。
紀伊国屋 伊勢丹店
日本語と洋書、タイ語の本を置いている。日本語雑誌は充実している。
プラモデル関係とかゲーム・アニメ系のムックとか画集は充実。あとアイドル写真集とか。
在留邦人の人口構成のところで述べたとおり、中学生あたりが少ないにしては漫画やラノベの品揃えが充実しており、誰が買うのか疑問ではある。
雑誌コーナーにMac Fanの存在を確認。
紀伊国屋 EmQuartier 店(プロンポン駅北側のショッピングモール内)
元々は道路を挟んで向かい側のショッピングモール(Emporium)にあったみたい。移転してから日本語書籍も取り扱い始めたとこのこと。 取り扱い点数としては伊勢丹店を凌ぐらしいが、個人的な感覚としては和書は伊勢丹の方が充実している印象。
売り場の形状の関係ではないかと思う。
パソコン雑誌として存在を確認できたのは、Mac Fan、Mr. PC、日経PC。
雑誌に関してはすぐに売れてしまっただけで他にもあるかもしれない。そもそも雑誌は定期購読するか電子版という方法があるのできにすることもない、かも。
東京堂書店(Emporium内)
小規模だけどツボは押さえていると思う。残念ながら在庫のサイクルの問題なのか、トランジスタ技術の2016年6月号とか、ホビージャパンの2017年5月号とか古い雑誌が置いてあったり。 むしろ逆にバックナンバーが手に入ると言う見方もできんことはないが。
パソコン雑誌のムック系はあったが、パソコン雑誌そのものはなし。
海外だと良くも悪くも再販制度も返本もないから厳しいだろうとは思うが、頑張って欲しい。
一時は8店舗あったようですが、現在は3店舗とのこと。
Traveler's Supportasia: 東京堂書店本店、30年の歴史に幕
古いブログ記事だとフジスーパーの2階にも店舗があると書かれていますが、現在は存在しません。
泰文堂書店
[2018/01/31 追記]
日本で言うところの小さな町の本屋と言う感じ。小規模。
タニヤプラザ の1階にある。最寄駅はBTSサラディーン駅。期待して行くと肩透かしをくらうと思う。
泰文堂書店 (ThaiBunDoh Limited Partnership) - tbd1970.comでは、書籍、雑誌、家庭学習教材『ポピー』、文具、日本人学校の教科書などを取り扱っております。
まとめ
価格が割高なのは送料とか関税を考えれば止むをえない。紀伊国屋は健闘していると思うし、プレゼント用に包装してくれたりするので素晴らしいとは思う。
それでも技術書がないのはきついかな。これは出版社がリフロー形式もしくは本文を検索可能なフォーマットで電子書籍を出してくれれば解決する話*5なんだけど、なぜか電子書籍を出そうとしない出版社があるのでどうにもならない。
……組版は電子化しているだろうと思うんだけど。森北出版とかね。
不満がなくはないけど、普通に考えて、言語の全く違う異国の地で母国語の書籍がたくさん販売されているのはすごいことではないかと思う。