Voice UIと各種障害者への影響についてのちょっとしたメモ


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音声で何かを操作するユーザーインターフェイス(User Interface: UI)、Voice UIと各種障害についての思いつき。

めんどうなので障害者の表記がどうとかそういうクレームは受け付けません。

障害者への影響について、あまり話題になってない?ように思えるので。

前置き

iOSのSiriに始まり、スマートスピーカーの登場により音声によるUIがここ数年で一気に普及した感があります。

音声入力自体は以前から存在し、macOS/iOSにはVoiceOverがありました。そういう意味では以前からあった技術ということになります。

インターネットとクラウドのおかげでパズルのピースがそろったという感じでしょうか。

Voice UIまでのUIの変遷は下記のページが詳しいです。

dev.classmethod.jp

健康な人にとっても便利なVoice UIですが、より大きな恩恵を受けるのは身体障害者ではないかと思います。障害の種類次第ですがQoL (Qualiy of Life) の改善に大きくきよするはず。

健康な人にとって簡単なことでも何かしらの健康面に問題のある人には大きな負担だったりします。視覚障害者にとってのオーバーラップするタイプの広告とか。

各種障害別の考察

専門家ではないので素人の意見です。視覚と聴覚は自分の体験から。

半身不随系

発話と聞き取りに問題がないが、首から下の全部または一部が動かせないケース。

こういう人にはもの凄い恩恵がある。今まで人に頼んでいたことを、他人に頼らずに自分と機械だけで完結できる。

人の世話にならずに済むならそれに越したことはないでしょ。間違いなく介護する側の負担の軽減につながる。

証明のオン・オフ、空調温度の調整、ベッドのリクライニング*1、声が出せれば全部できるようになるはず。

電動車いすを音声で制御するとか技術的にはできるだろうけど、他人の声で誤動作したらちょっとやばいか 。

以下、懸念点。

  • 古い電化製品など、リモコン制御できない機器の買い替え費用
  • 初期セットアップを誰がするか
  • 機械の故障時の対応

視覚に問題があるケース

先天的な問題、または弱視・白内障および緑内障による失明、etc. こういうケースもかなり耳は問題ないということが前提で恩恵が大きい。

少なくともリモコンを探す必要がないのは大きいはず。Voice UIとフィリップスのスマート電球の組み合わせだと手探りで照明のスイッチを探したりとかしなくて良くなる。

また、機械の状態を手で触ったりして確認する必要がないので利用できる家電の選択肢が増えるだろう*2

色弱の人も機械の状態表示(LEDの色とか)を判別できないケースがあるらしいので音声によるやりとりはおそらく有効。

懸念点は老化による聴力低下。老化で周波数の高い音が聞き取りづらくなると聞き間違いが増えて相当フラストレーションを感じるはず。

あとはMicrosoftのSeeing AIとの連携。

「Seeing AI」それは機械が人の目の代わりになる時代を予感させるアプリだ(西田宗千佳) - Engadget 日本版

視覚に問題があると音声読み上げ機能が利用できるかどうかは非常に大きいので、固定レイアウトで読み上げできない電子書籍は非常に残念だということを改めて指摘しておきます。

聴覚に問題があるケース

まず全く聞こえない場合、音声で話しかけたからと言って音声で回答されても困る。

補聴器でカバーしている場合は直接音声信号を補聴器に入力してくれるか、聞こえに応じて声色(というか周波数ごとの音量)を調整する機構が必要。

後天的に聴力を喪失している場合、発話はできるはずなので返答はLEDかスマートフォンに通知を飛ばすとか代替手段があるといいのでは。

もしくはスマートフォン側で音声認識か? 目が見えて手足が動くなら困らないような気もするけど、ハンズフリーで何かができるのは大きいと思う。

失読症、識字障害

あまり詳しくないので誤解しているかもしれない。学習障害を障害とみなすと怒られそうな気もするけど、文字ベースのUIより音声でやり取りできる方がいいのでは。

文字ではなくアイコンベースのUIなら問題ないのか不明。

失声症・失語症

声が出せないとどうにもできないけど、普通にタッチパネルのUIでカバーできるはず。失語症の場合は読む・聞くに影響があるとするとどうなるんだろう?

失語症の場合はフォロー不能?

疑問点

  • 機械が故障した時、対処できるか?
  • 入力が音声だからといって出力が音声である必要があるか?
  • QoLの向上につながるからと言って導入費用は誰が負担するのか(受益者負担?)

リモコン制御できない機器の交換の場合、古い機器をどうするかは問題。健常者に引き取ってもらうとか?

こうなって欲しくはない展開

今まで働くことのできなかった人が、労働を強制される、または自活することを強要されるパターン。今まで人に介護してもらっていた人が、 自活できるとみなされてスマートスピーカーと一人で暮らす……。これはちょっと悲しい気がします。

人の世話にならずにすむとは言っても、機械に世話してもらって一人で生きるのはどうなんだろう。

就業という観点から行くと、音声で機械とやり取りできるなら半身不随でも監視カメラの映像チェック+通報ぐらいは出来てしまう*3。他にも機械の動作状態のモニタとか。働きたいならそれでもいいのか?

Voice UIはあくまでもQoLの向上にのみ寄与してほしい。人をこき使うためのテクノロジーにはなってほしくないです。

スマートスピーカー × AIプログラミング 自分でつくる人工知能 Amazon Echo、Google Home対応

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ラズパイマガジン 2018年6月号 (日経BPパソコンベストムック)

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個人的な信念として、病人や障害のある人に労働を要求すべきでないと思っています。できれば体力のない人間も働かせないで欲しい。

少なくとも病人は療養に専念すべきです。というか専念させてくれ。病気を理由に解雇ってのは確かに不当でしょうけど。

むやみに労働を神聖視したりして治る可能性のある病気を悪化させることはない。

私は働きたくないと言うか、なんか雇われたくないです。

所感など

技術は人間の幸福のためであってほしい。機械は人間が楽をするためのもの。

障害のある人の QoL、確実に良くなるだろうけど、日本政府ははたして費用面で補助するでしょうか。

介護の負担の軽減、つまり社会保障費の削減につながるとなれば財務省も動く、かな。

逆言うと、社会保障費の削減を口実にすればいいのかも。それだと要介護認定の等級次第か。

いずれにしても対応機器の充実してからでしょうか。


また勢いで変な文章になってしまった。

*1:まだ市販されてないか

*2:白内障で失明しかけた経験からして、手触りで判別できるかは重要だった。機械が音声で答えてくれるなら触れる必要自体がなくなる。

*3:今でもやってるとか?

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